ロシアが人口減と少子化に危機感を強めている。
プーチン大統領は今月、多くの子供を産んだ女性に旧ソ連時代に存在した「母親英雄」の称号を与え、育児報奨金も増額する方針を提示。
ロシアが侵攻したウクライナの孤児への露国籍付与を簡素化する法案にも署名した。
侵攻で戦死した兵士をウクライナの子供で補うかのような政策で、ウクライナ側は「国民の収奪だ」と非難している。

プーチン氏は「国際こどもの日」の1日、「大家族はロシアの伝統的価値観だ」と指摘。
ソ連時代、子供10人以上を産んだ女性に与えられた「母親英雄」の称号を復活させ、10人以上の子供を持つ女性に100万ルーブル(約200万円)を支給
▽7人以上を育てる父母への報奨金を10万ルーブルから50万ルーブルに増額▽4人以上を育てる父母に新たに20万ルーブルを支給-することを提案した。
政府は今後、法制化を進める。
https://www.sankei.com/article/20220609-EA2STSJ77JJHHAYR6UTZC65WAI/