落語家・古今亭菊之丞(49)の一番弟子、まめ菊改め古今亭雛菊が21日、浅草演芸ホールで二ツ目に昇進した。
雛菊はこの日が28歳の誕生日で、ダブルの喜びとなった。
黒紋付きで登場すると割れんばかりの客席からの温かい拍手に「ありがとうございます。テンション上がっちゃった。どうしよう!」と笑顔。愛嬌たっぷりに「転失気(てんしき)」を口演した。
出演後は「楽しかったです。いいスタートが切れたと思います」と喜びに浸った。コロナ禍で通常より前座修業の期間が長くなり、誕生日と昇進が重なった。
「落語協会史上初めてだと思います。運がいいなとプラスに捉えています」。
楽屋での下働きも明るくこなし、桂文楽、五街道雲助、春風亭一朝ら大御所からも目をかけられている。「(見習いの時に)師匠が厳しく鍛えてくださったので、楽屋修業でつらいと思ったことはないです。楽しかったです」と話した。
菊之丞は「愛嬌は芸人に一番大事なもので、元々持っている。稽古だけは熱心。(女流の落語家が増えて)女性が注目されるようになったし、これから型を作ってほしい」と愛弟子に期待を寄せた。
雛菊は「師匠の弟子なので格好良く古典をやりたい。古今亭の噺もやっていきたい。落語は楽しいです」と意気込みを語った。
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