日本の会社の飛行機に乗って帰ってくる。フライトアテンダントは、若い女、女、女・・・。西欧のエアーなら男女半々くらい(やや女性が多いくらい)だし、年齢の幅がある。これは旅行でご存知の人も多いのではないか。

テレビを見て、ニュースで政治の場面、経済の場面が映る。男、男、男。日本人の半分は女性なのに。たまに映っている女性は、秘書か通訳。西欧ではもう失われてきている、珍しい光景だ。

有名大企業や有名大団体の受付に行く。必ず若い女性が、制服を着て数人座っている。男を見たことがない。しかも全部若い女性である。日本に帰ってこれを見ると、体が反応してギョッとする(知っているはずなのに)。

確かに受付業務は、西欧でも今でも女性が多い職業ではある。でも、三人もいれば必ず一人くらいは男性だし、年齢ももっと幅がある。

以前東京で、超有名な場所の受付で働いている女性(26歳)に言われたことがある。「最近、恐怖を感じています。『お前はもう年だから、そろそろ辞めろ』っていう圧力を感じるんです。私は働き続けたいのに。お願いです、私は言えないから、年齢差別を訴えていただけませんか」と。

なぜ女性が、年齢だの容姿だの、こんな基準に縛られて、さらされなければならないのか。女性はモノではない。

女性が幸せではないのなら、男性も幸せなわけがない。こうして両方にとって不幸なのが、現代である。特に若者はかわいそうだと思う。

繰り返すが、これは異常である。世界で121位という、後進国の光景である。

https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200503-00176533