自動車や飲料の缶に使われるアルミニウムの価格は世界的な需要拡大により高騰していて、名古屋市内ではアルミ缶の“持ち去り”が横行しています。
ビンや缶などのごみの集積所を取材すると、生活のために自転車でアルミ缶を集めるホームレスと、車で大量のアルミ缶を持ち去る業者の間で、争奪戦が起きていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a80920d183567c0b2269f74aaed20f4438012d8c
2021年3月に1キロ約90円だったアルミ缶の価格は、2022年3月には約180円と、1年でほぼ2倍になりました。
いま名古屋市中心部では、買い取り業者に持ち込むと1キロあたり170円で引き取ってくれるといいます。
背景にあるのは、世界最大の生産国・中国をはじめとした世界的な需要の高まりです。日本アルミニウム協会によると、車体の軽量化が求められる電気自動車の製造など、様々な分野でニーズが拡大。
アルミの輸出国であるロシアによるウクライナへの侵攻で先行きも不透明なことから、価格は今後も上昇する可能性があるといいます。