岸田文雄首相は10日夜、東京都内の鉄板焼き店で安倍晋三元首相と会食した。
関係者によると、ウクライナ危機を踏まえたロシアへの対応や中韓両国との外交方針を巡り、安倍氏から助言を受けたという。
物価高騰に伴う経済対策のほか、夏の参院選についても意見を交わしたもようだ。
両氏の会食は1月11日以来で、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した2月24日以降は初めて。首相から開催を呼びかけた。
会食には松野博一官房長官、萩生田光一経済産業相も同席。両氏はいずれも自民党安倍派に所属している。
首相は安倍氏の議員会館事務所を不定期に訪れ、政権運営に関して意見交換している。3月も事務所と官邸で計2回面会した。(共同)