福井市は25日、市内にある足羽山(あすわやま)の洞窟で、細長い体に多数の足がある節足動物、ヤスデの新種が見つかったと発表した。
体長は2〜3センチで、暗い洞窟の中にいるので目が退化しており、体の側面に赤い斑点がある。京都大がDNA型や体の特徴から新種と特定。市によると、この洞窟で新種の生物が見つかるのは4種目という。
「アスワタテウネホラヤスデ」と命名された。秋から春にかけ、洞窟内の腐った木片の裏などで見つかるが、何を食べているかなどは不明。福井市自然史博物館が今後、生態を詳しく調べる。
市は2017年から洞窟内の調査を始め、19年に見つかった生物を報告書にまとめた。京都大がその中のヤスデに着目して調べたところ新種と判明。今月7日に国際専門誌に発表した。(共同)
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