国立社会保障・人口問題研究所が定期的に実施している「出生動向基本調査」によると、「いずれ結婚するつもり」と答えた者は、1987年の男性91.8% 女性92.9%から、2015年の男性85.7%、女性89.3%へと下がってはいるものの、結婚に対する意欲はさほど弱まっているわけではない。

 ではなぜ、結婚が遅れ、あるいは未婚率が高まっているのだろうか。25〜34歳の未婚者に「独身でいる理由」(3つまで選択可)を尋ねた結果は、結婚に関する興味深いジェンダー間の違いを浮き彫りにしている。

 男女ともに回答の第1位は「適当な相手にめぐり会わない」ことである。お見合いの慣習が廃れたために、なかなか相手を見つけにくくなっているのだ。民間の仲人サービスだけでは十分ではないと、行政も乗り出しており、現在、46都道府県で結婚支援事業を展開している。今年1月には静岡県でも、県と35市町が一体となって「ふじのくに出会いサポートセンター」を開設し、AIを活用して婚活支援を開始した。

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