“下着ドロ”高木大臣絶体絶命 元捜査関係者「事実」と証言   [日刊ゲンダイ2016年1月14日]
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173309

 決定的証言が飛び出し、さすがに「パンツ大臣」もオシマイだ。高木毅復興相の地元・福井県のローカル紙「日刊県民福井」が13日、
1面トップで〈窃盗疑惑は「事実」〉の大見出しを掲げ、高木大臣の顔写真付きで報じた。〈窃盗疑惑〉とは言うまでもなく、約30年前
に高木大臣が女性の下着を盗んだと週刊誌で報じられた問題だ。当時の福井県警の捜査関係者が県民福井の取材に応じ、
「事実は事実」と証言したというのだ。

 記事によると、この元捜査関係者は、高木大臣が三十数年前、敦賀市内の女性宅のベランダで、下着を持っているところを通報で
駆け付けた敦賀署員に取り押さえられた、と言及。女性が被害届を出さなかったため、逮捕はされず、事件にならなかったが、当時
敦賀市長だった高木大臣の父・孝一氏(故人)が現場周辺で「迷惑をかけた」と謝罪したと語っている。

 実際に事件に対処した人物の口から、当時の捜査情報が表に出てきたのは初めて。大臣就任直後の昨年10月からくすぶり
続ける疑惑に、高木大臣は「事実無根」と否定を繰り返してきたが、元捜査関係者は「犯罪として立件された事実はないから否定
したのだろう」と見透かしているという。

 この報道を受け、野党も黙ってはいない。特に民主党は国会にこの元捜査関係者を参考人として招致し、高木大臣の目の前
で一切合切を語ってもらうよう調整に入った。昨年末の衆院特別委の閉会中審査で疑惑を追及した民主党の柚木道義議員は、
意欲マンマンだ。こう語る。

「今回の報道が出たことで、私が質問した住居侵入や窃盗に対する高木大臣の『事実無根』というコメントは完全に否定され
ました。虚偽答弁、偽証罪にあたる可能性すらあります。私自身が関係者から聞いた証言と今回の報道を照らし合わせると、
疑惑は相当に深いものだと言えます。元捜査関係者をはじめ、目撃者や被害者など関係者を参考人招致することで、どちらが
ウソをついているかが明白になるでしょう」

 もちろん、元捜査関係者らがウソをつくメリットはない。あるとすれば、高木大臣が口封じの見返りを渡している時くらいなものだ。
高木大臣の事務所に今回の報道についての見解を書面で求めたが、締め切りまでに回答は得られなかった。