米銀行の団体理事に三菱UFJ三毛氏 アジア系で初

【ニューヨーク=大島有美子】米国の銀行の業界団体で政策提言などを手掛ける銀行政策研究所(BPI)は6月30日、三菱UFJフィナンシャル・グループの三毛兼承会長を理事に選出した。理事はJPモルガン・チェースなど米銀や外銀大手の経営者で構成されており、アジア系の銀行は初めて。バイデン米政権が気候変動対策などで金融規制の見直しに動くなか、政権や当局との接点を強化し、米国で事業展開する邦銀にとってはパイプ役となる。

三毛氏は7月1日付で就任する。BPIの会長はPNCファイナンシャル・サービシズ・グループのウィリアム・デムチャク最高経営責任者(CEO)が務める。理事にはJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO、バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOなど米銀大手のほか、外銀では英バークレイズのジェス・ステイリーCEOなどが務める。