26歳女性の死因は一体、何なのでしょうか。実際に診察しているわけではないので、推定での話にはなりますが、厚生労働省が発表している情報に、このような記載がありました。

 「頭部CT、小脳左半球CP Angleにかけ、直径3.5cmの血腫あり、石灰化(+)で形態より血管腫や髄膜腫などの、血管性腫瘍からの出血が疑われる。脳動脈瘤の可能性もあり」(原文のまま)

 脳出血は、中年から高齢の人の病気のイメージがありますが、脳腫瘍や脳動脈瘤(りゅう)、脳動静脈奇形などがあれば、若年でも起こり得る疾患です。

 治験でも、ワクチン接種によって脳出血が大きく増えたといったデータはないですし、元々、脳にできていた何かしらのデキモノが、ワクチン接種後にたまたま破裂したと考えるのが自然でしょう。