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【ニューヨーク=吉田圭織】米食品医薬品局(FDA)は3日、世界で初めてとなる呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染症向けワクチンを承認した。英グラクソ・スミスクライン(GSK)製のワクチンで、60歳以上の高齢者を対象とする。これまでこの感染症に対応する有効なワクチンがなかったため、承認への注目が集まっていた。

米疾病対策センター(CDC)は6月にワクチン接種について議論する諮問委員会を開催する予定で、これを踏まえてCDCが推奨すれば接種を始められる。

RSVワクチンをめぐる競争はこの一年で激化した。GSK以外にファイザーやモデルナもFDA承認を目指しており、米ファイザーも承認についての結果が5月中に出る見通しだ。モデルナのポール・バートン最高医療責任者(CMO)はFDAの承認が下りるのは「2023年後半か24年初頭を見込んでいる」と1月に日本経済新聞の取材で明らかにしていた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN033XI0T00C23A5000000/