プレトリウス氏らは10年以上にわたって微小血栓について研究し、2型糖尿病、慢性疲労症候群、
アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者の微小血栓を観察してきた。
そして、2021年8月に医学誌「Cardiovascular Diabetology」に発表した予備研究では、
急性の新型コロナ患者や、6カ月以上にわたって症状が出ている新型コロナ後遺症患者の血液に、
相当量の微小血栓ができていることがわかった。
しかも、簡単に分解される糖尿病などの微小血栓とは違い、新型コロナの微小血栓は簡単には壊れない。

このような微小血栓が長期にわたって存在すると、誤って健康な組織を攻撃する「自己抗体」というタンパク質が作られ、
体を衰弱させる不調を引き起こす可能性がある。プレトリウス氏が特に心配しているのは、このような患者たちだ。

また、プレトリウス氏はワクチンに由来するスパイクタンパク質についても同様の研究を行っている。