■ミタール・タラビッチの予言
大きな戦争の後、世界各地に平和が訪れる。
いろんな新しい国々が誕生する。
黒、白、赤、黄色というような。
国際的な裁判所(国連のこと)が作られ、国家が戦争をすることを許さなくなる。
この裁判所(国連)はすべての王(政府)の上に立ち正しい判断をくだす。
そして、憎しみと残虐性を愛と平和に変えるように努力する。
このような時代に生きるものはなんと幸運なことか。
しかし、しばらくすると、偉大な王(国家)や小さな王も裁判所(国連)への尊敬を失い裁判所をだまし、自分たちの好きなようにやるようになる。
これが原因で多くの小さな戦争が始まる。
そして何千人もの人々が死ぬが、それでも大きな戦争は起こらない。

高い教育を受けた人々が現れる。
彼らは本を通して多くのことを考え、自分たちがなんでもできると思い込む。
彼らの存在は、人間が自分自身の真の姿に気づくことの大きな障害になる。
だが、人間が一度この気づきを得ると、こうした教育ある人々の言葉に聞き入っていた自分自身がいかに大きな錯覚に陥っていたのか自覚するようになる。
この本来の知識はあまりに単純なので、これをもっと早く発見しなかったことを後悔する。

人間は、何も知らないのに自分を全能だと思い込み、あらゆる馬鹿げたことをする。
東洋に賢者が現れる。
この人物の偉大な教えは大海と国境を越え世界に広がるが、人々はこの真実の教えをウソと決め込み、あまり長い間信じることはない。
人間の魂は悪魔にのっとられるのではない。
もっと悪いものにのっとられるのだ。
人間の信じているものには真実などいっさいないのに、自分たちの信じる幻想こそが真実だと思い込むのである。
ここセルビアでも世界の他の地域と同様である。
人々はきれいな空気を嫌い、神々しいさわやかさと美しさは、人間が作った上下関係の階層関係のもとで見えなくなってしまう。
だれも彼らを強制するわけではない。
人間は自分の自由意思からこうしたことを行うのだ。