https://www.nikkansports.com/general/news/202212310000775.html
中国各地の感染率50~80%に 1月下旬には春節の大型連休もあり流行拡大は必至
[2022年12月31日17時47分]

新型コロナウイルス感染症がまん延する中国で、
各地の感染率が50~80%に達したとの見方が12月31日までに相次いで示された。
年末年始の3連休が31日に開始。1月下旬には春節(旧正月)の大型連休もあり流行拡大が必至だ。

中国メディアによると、中国の著名な感染症専門家は31日までに、北京の感染率が80%を超えたとの見方を示した。
北京としては第1波の流行だが「想定外の勢いだ」と指摘した。

中国政府は正確な数を把握できないとして無症状感染者の発表を12月14日にやめた。
一部の地方政府はアンケートで地元の感染率を推計。
海南省は30日、感染率が50%に達したようだと明らかにした。
四川省当局も25日時点の感染率は64%だったと発表している。

政府は感染拡大の中でも経済活動の再開を進める構え。
海南省はリゾート地として有名で、年末年始に多数の観光客が訪れるため警戒を強めている。
北京など各地でも多くの商業、観光施設が営業を再開しており、人出が増えるのは確実だ。

1月21~27日の春節連休に向けて、さらに多くの人が帰省や旅行、レジャーに出かける。
農村部では医療体制が整っていないため、感染拡大に備え、政府は医薬品の供給を急いでいる。

(共同)