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埼玉東部消防組合、救急隊が消防署へ戻る途中のコンビニ立ち寄り「解禁」
[2022年8月20日18時35分]

埼玉県久喜市など4市2町でつくる埼玉東部消防組合は、救急隊が消防署へ戻る途中、
水や食料購入などのためにコンビニへ立ち寄ることを「解禁」した。

これまでは「サボっていると思われるかも」とためらいがあったが、
今夏は新型コロナウイルスや熱中症の患者対応で出動が急増。
車両に「水分補給中」と掲示し、周囲に理解を求める形を取った。

消防組合の福田哲也消防局長によると、救急車の店舗立ち寄りに関する明確な規定はないものの、
コンビニに止めた救急車両について、交流サイト(SNS)で職務怠慢などと批判する人がいることを意識し、利用を控えていた。

同消防組合管内では、通常時の出動は1日60件程度だが、
「第7波」によるコロナ患者増加と猛暑が重なった7月下旬以降は100件を超える日が相次いだ。
救急車18台全てが出動し、さらに通報が続くと消防署に戻ることも難しい。隊員が十分な休憩を取れない日もあった。

店舗の利用には、大手コンビニ4社の県内の店舗が協力。
救急隊は従業員の了解を取り、消毒した上で店に入る。
「水分補給中」「トイレ借用中」の紙を救急車のダッシュボードに掲示する。

救急救命士の女性は「搬送が続く日などは水分補給が全くできない。
コンビニが使えるのはありがたい」と話した。

(共同)