「集団免疫が獲得出来る」「感染すらしなくなる」とか言われてたのは初期株の時の話。初期株に対してなら別に間違ってもない。

集団免疫は基本再生産数を元に計算するから、デルタ株に変異して感染力も上がった時点で集団免疫論なんて言われなくなってたし、感染予防効果もこれくらい落ちますとマスメディアで説明されてた。

それに対し「RNAウイルスは変異が激しいからワクで対処は無意味だって初期から言われてたのに変異しない前提の論説を信じた奴はバカ」と言う奴がいるが、ならどうすれば良かったのって話だよな。

現実にこれまでの変異株の中でもっとも毒性が強かったデルタ株の時は、接種が優先されてワクチンが早めに行き渡った高齢者の感染率や重症化率の成績が凄く良くなって年齢層別で50代が危ないとか言われてたくらいだ。

変異するから意味がないではなく、現行ワクチンが通用しにくくなった変異株に対して、それに対応するワクチンを開発リリースしましょうってのが今なんだよな。

そもそもワクチンによる獲得免疫のうち変異に弱いのが液性免疫である抗体だけど、細胞性免疫は変異に強いのでワクチン効果が無くなる訳ではないしな。