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重要な記事だと思うから再掲しておく

新型コロナウイルスはいつまで体内に残るのか、後遺症との関連は - 体内に潜伏して問題を起こす恐れも、これまでにわかったこと business.nikkei.com/atcl/gen/19/00292/060900121/?P=3
2022.7.13 日経ビジネス(ナショジオ英語記事の翻訳)
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人生のどこかの時点で遭遇したウイルスが、ヒトの体内で生き延びているのが見つかるのはそう珍しいことではないと語るのは、東京大学のウイルス学者、佐藤佳氏だ。事実、佐藤氏の研究は、エプスタインバーウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうの原因)など、ヘルペスウイルスの多くは、休眠状態で人の体内に残る例が少なくないことを示している。これらのウイルスの量は通常少ないため、広範な遺伝子配列の解読を行わない限り確認できない
この事実は、残っているウイルスと新型コロナ後遺症の関連を証明することが、いかに複雑であるかを表している。たとえば帯状疱疹は、水ぼうそうの感染から何十年もたってから、免疫系へのストレスによって潜伏中のウイルスが再び活性化して発症する。

新型コロナウイルスも同じように長期の健康問題の原因となり得る。ヘンリッチ氏は、ウイルスが深部組織に潜伏している場合、免疫系を調節不能な炎症状態に移行させる可能性があると考えている。そうした炎症状態こそが、「新型コロナウイルスには、体内に残り続けて不安定な休戦状態を築く能力があることを証明していると言えるのではないでしょうか」とバンエルザッカー氏は言う。
とはいえ、残るウイルスを新型コロナ後遺症と結びつけるには広範な研究が必要だ。「今はまだ、現在提唱されているどのメカニズムについても、確固たる結論を出すうえで十分なことがわかっているとは言えませんが、その答えを出すための研究は活発に進められています」とゲング氏は言う。

バイデン米大統領は保健福祉省長官に、新型コロナ後遺症に関する国家行動計画の作成を指示し、また国立衛生研究所は、新型コロナに関連した健康への長期的な影響を理解・予防・治療するための複数年に及ぶ研究プロジェクト「RECOVER」を立ち上げた。
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