1日3食食べたら社長失格?
有名人、アスリートが実践するファスティングとは?
(2020.10)
https://www.elle-rose.co.jp/column/article.php?column=37

もともと人間は飢餓状態になると長寿遺伝子と言われる「サーチュイン遺伝子」が活性化することがわかっている。長寿遺伝子はほかの遺伝子が傷つかないように酵素を出して守る役目がある。しかし酵素だけではその役目を果たせない。酵素を助ける物質と結合して初めて役目を果たすが、カロリー過剰状態ではこの機能が発揮されない。長寿遺伝子を活性化させるうえでもファスティングが理にかなっているのだ。

またウィスコンシン大学の実験では、20年間にわたってサルに食べ物を与え続けた結果、腹7分目のサルは、100%のサルに比べて1.6倍長生きしたことがわかった。またコーネル大学が1935年に発表したマウスの実験では、カロリーを60%に制限したマウス群は100%飽食の2倍生きたという結果もある。

なにより生活習慣病のリスクが断然に減る。カロリー過多、食べ過ぎで起こるのが、糖尿病、脳卒中、心臓病、脂質異常症、高血圧、肥満などだ。このほかアレルギー、膠原病、がんのリスクも減ってくる。それだけでも寿命が伸びることが判明している。しかも健康に、だ。