この陰謀論は、「Qクリアランスの愛国者」(英: Q Clearance Patriot)
というハンドルネームのユーザーが、2017年から2020年にかけて、
米国の匿名画像掲示板・4chanと8chanで行った一連の投稿に端を発する。
このハンドルネームは、米国内の機密情報にアクセスできる「Qクリアランス」の権限を持つ政府高官であることを暗示するものとなっている。
この「Q」の投稿は、「世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者・人肉嗜食者による秘密結社が世界を裏で支配しており、
ドナルド・トランプはこれと密かに戦っている」ということを示唆する内容となっており、
暗示的で不可解な口調で書かれているため、「ドロップ」(drops)や「パンくず」(breadcrumbs)と呼ばれる。
世界を裏で支配しているとされる秘密結社は、
一般的にディープステート(英: deep state、影の政府)やカバール(英: cabal、直訳で「陰謀団」)
と呼ばれる。
この陰謀論の信者は、
ハリウッドセレブや民主党の政治家、政府高官、大物実業家、医療専門家などをその秘密結社のメンバーであるとして非難しており、
トランプが計画している「嵐」(英: The Storm)と呼ばれる報復の日には、秘密結社のメンバーが大量に逮捕・処刑されると信じている。
また、「バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、ジョージ・ソロスによるクーデターを阻止するために、
トランプはロシア人との共謀(ロシア疑惑)を装ってロバート・モラーに児童売春組織の存在を暴露し、
彼に協力を仰いだ」との主張も展開されているwikipedia