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新型コロナ オミクロン株の従来型と派生型が交ざった「XE」感染を国内で初確認
[2022年4月11日20時46分]

厚生労働省は11日、成田空港に着いた30代女性が
新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「XE」に感染しているのを確認したと発表した。
XEは従来型「BA・1」と派生型「BA・2」の遺伝情報が交ざっており、BA・2より増えやすい可能性が指摘されている。
感染者の確認は国内で初めて。

厚労省によると、女性は3月26日に成田空港に到着。米国に滞在歴があり、無症状だった。
入国時の検査で感染が確認されたため陽性者用の施設で所定の期間療養し、その後退所した。
米ファイザー製ワクチンを2回接種済みだった。
国立感染症研究所が女性の検体の遺伝子配列を詳しく解析した結果、XEと判明した。

そのほか、オミクロン株だが詳しいタイプを特定できないものが検疫でさらに2検体見つかったという。

感染研によると、英国では5日時点で少なくとも1100余りの感染例があるが、全体に占める割合は1%未満という。
「感染者の増加する速度がBA・2より12・6%速い」との報告があるが、重症度などの詳細は不明。
ウイルスの基本的な性質や、薬やワクチンの効果はBA・2と同じと考えられている。

大阪健康安全基盤研究所の本村和嗣・公衆衛生部長は
「先行して見つかった英国でも主流になっているわけではなく、国内で今後急激に広がるとは考えにくい。
現状で過度に恐れる必要はない。ワクチンの追加接種を進めるなど、引き続き基本的な感染対策が必要だ」と話している。

(共同)