ロイターの集計によると、過去7日間における米国の新型コロナ新規感染者数は12%減少したものの、オミクロン株によって毎日平均2380人が死亡している。これは1週間前よりもおよそ30%増加している。

死者数は、より重症化しやすいデルタ株の数を上回っている。死者のほとんどがワクチン未接種だ。

先月から今月にかけてオミクロン株による新規感染者が急増。感染によって搬送された患者に加え、そのほかの病気やけがなどで入院した患者からも感染が見つかり、各地で医療を圧迫した。

全米の新規感染者数は減少傾向にあるが、専門家はコロナが根絶される可能性は極めて低いと指摘する。

米コロンビア大学 ワファ・エルサディア教授
「多くの人にとってこうした期待や希望に近い感覚があると思う。
いつかコロナが完全になくなるとか、朝に目を覚ますと『昨日まではコロナがあったけれど、今日はもうないぞ』と思える日だ。
だがこのウイルスを根絶、もしくは排除できる可能性は極めて低い。
したがってこれからはどうやってコロナと共存していくかが、重要な点になると思う。
またいかにしてリスクを最小化していくか、とりわけ弱者を感染とその合併症からどう守っていくかだ」