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「長崎氏との不貞関係は今回の離婚とは無関係」とBさんが回答

 妻の驚きの告白に、夫は言葉を失くした。嘘をつかれていたこと、公人と金銭の授受があったことを問題視し、Aさんは離婚を決意した。だがBさん側は離婚を拒否。かくて夫婦の争いは法廷へと舞台を移し、かつてBさんが直筆でしたためたあまりにも赤裸々な長崎氏との関係までもが明るみに出たのだった。

 Aさんは電話取材に対し、「係争中なので詳しいことは話せません。ただ、裁判で主張していることに間違いはありません」と述べるに留めた。

 一方、Bさんに過去の不倫関係などを問い合わせると、「離婚訴訟中の夫婦間の問題であり、ご回答しかねます。ただし、ご質問(長崎氏との不貞関係)の件は、2人が結婚する約4年前に週刊誌等で既に出ており、今回の離婚とは無関係という認識です」と代理人弁護士を通じてコメントがあった。
夫婦の離婚裁判については閲覧制限が

 長崎氏に対しては、「口止め料」の支払いがあったのかなどについて、質問状を送付。代理人を通じて「夫婦の離婚裁判の訴状は、閲覧制限が申し立てられており第三者が内容を知り得ない状態にある。当事者でない当方が論評できませんし、すべきでもないと考えております」と回答があった。

 疑問はいくつか残る。なぜ、夫婦の離婚裁判について閲覧制限がかけられていることを長崎氏側が承知なのか。かつて長崎氏自身が「根も葉もない」と言い切った不倫の疑いこそが、いま1組の夫婦を苛んでいることについて、何か言うべきことはないのか。

 6年前の不倫報道の際は、支持者に対してさえ「守秘義務」を盾に詳細な説明を拒んだ長崎氏。山梨県政をあずかり、いま再選を期す立場にある彼には、明確に説明責任があるはずだ。