0565人間七七四年
2022/08/19(金) 22:16:51.61ID:5B9ZDfFjしかし、未だ双方の往来も行われていない以前に、「婿殿を見に」と、案内も無しに
菊亭殿の所へ信虎殿が御出になったという沙汰があり、このような一首が詠まれた
『婿入りも まだせぬさきの 舅入り きくていよりもたけたふるまひ』
(寒川入道筆記)
悪逆をなした明智日向守(光秀)が召し使った、鑓かたげ(鑓持ち)の中間があった。
六尺ゆたか(約180センチ超)なる男で、あまりにも大きいと、人はみな「おふほとけ」(大仏という意味か)
)
と名をつけた。
この者、日向殿へ何やら不足があって、頭を剃って引き籠もった。日州これを聞いて、久しきもので
あるからと、不足を叶えて呼び返され、又鑓をかたげた。人々はこれを見て一首連ねた
「おふほとけ あたまをみれば また佛 これぞ二佛の中間といふ』
(寒川入道筆記)