透析脳症とアルミニウム

1972年、透析治療中の患者が、腎臓障害のため透析液中のアルミニウムを尿として排出できず、脳に残り認知症が現れたことが報告されました。
この後「アルミニウムはアルツハイマー病の原因か」という疑いがかけられました。
この透析脳症は、体内に過剰にアルミニウムが取り込まれた結果起こった症状です。
透析脳症の研究から、アルミニウムを一定量以上取り込むと、腎臓機能障害のある人は神経毒性症状を起こす場合があることがわかっています。
またアルミニウム以外のどんな成分でも、たとえば必須元素である鉄でも、注射などによって大量に体内に取り込むと毒性が現れます。

この出来事の後、透析液に改良が施され、現在では透析脳症の問題は解決しています。

もちろん、腎臓機能が正常な人の日常生活ではまったく心配なく、とくに用心する必要はありません。