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【みんなで】 武侠小説創作 【作ろう】

0001名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/11/14(火) 12:16:17ID:KN5ksBDH0
 中国語圏において、三国志をも上回る人気を誇る武侠小説。一つの物語に、武術による闘いの他に、冒険、恋愛、復讐、謎解き、
伝奇、史実、喜劇など、ありとあらゆる要素が盛り込まれた武侠小説は、まさに中華圏の大衆小説の王道であり、金庸、梁羽生、
古龍の三大家を筆頭に、数え切れない作家と作品を生み出してきました。
 江湖/武林という中華的伝奇世界を舞台に、歴史と虚構の間で、恩讐の人間模様が描き込まれ、手に汗握る物語が展開される
武侠小説は読むのも楽しいですが、作るのはもっと楽しいのではないでしょうか?
 複雑な物語構成、舞台設定、人物造形など、一人で全てを考えて、小説を生み出すのは難しいでしょうが、みんなの力を合わせ
れば、ひょっとすればできるかも知れません。
 ここでは、武侠小説の創作に挑戦してみましょう。

参考
ウィキペディア(Wikipedia)『武侠小説』
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E4%BE%A0%E5%B0%8F%E8%AA%AC
0244名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/17(日) 23:49:17ID:puzvrM9u0
日本の時代小説とか、西洋のファンタジーからも使えそうな部分はパクれるね。
0245名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/18(月) 15:34:41ID:DS06TSR40
そこまでいくと、金庸とか古龍と同じですな
0246名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/19(火) 13:14:12ID:CIHZPdyb0
金庸とか、古龍も西洋小説を参考にして武侠小説書いたからね。
古龍は、日本の時代劇の影響も受けた。
0248名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/20(水) 18:40:44ID:hTjpcEPV0
だいたい、全く架空の人物だけで物語をつくるなんて素人には無理だ。実在す
る歴史上の人物や事件を背景に物語を組み立ててみればいい。
0249名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/20(水) 23:42:45ID:XZXHt9vq0
やっぱり歴史ロマンものが無難かな。
歴史ものの場合は、ストーリーを展開するに当たって、史実の束縛があること。
金庸とか梁羽生は、多少の史実はストーリーの都合に合わせて曲げているけど、
大まかな流れは変えられない。
0251名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/21(木) 19:03:10ID:mpcorkZd0
歴史ロマンと言っても、どの時代を舞台にするんだ?
個人的には明代の江南、抗倭名将が活躍した時期を推してみたいが。
0253名無しさん@お腹いっぱい。
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2006/12/21(木) 21:19:54ID:1DsH1Ob+0
やっぱ元代。エピローグで主人公の子孫が中東あたりまで遠征。
0255名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/23(土) 23:31:23ID:P0JO1hrE0
そういや、倚天屠龍記で張無忌の両親って北極まで流されているよね。
日本の近くを通って行ったのかな?
0256名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/24(日) 12:30:39ID:7dQe5veE0
柔道は角力と一緒で、擒拿術の一派扱いされてるからなぁ…。

とりあえず、トンデモ設定さえ出なければ考証は綿密でなくてもいいかな。
たとえば倭寇を倒すため、

水中で内功を練る→水を酸素と水素に分離
→呼吸を確保しつつ危険な水素ガスをゲット
→倭船を爆破→英雄誕生

みたいな、「内功万能主義」の展開は勘弁していただきたいがw
内功って、ホント扱いが難しいよね。
秘伝書やら古い壁画やらを見て内功を練れば、誰でも速攻で英雄に…。
あまりに途中を端折りすぎると「何この超展開」になるのが何ともw
0257名無しさん@お腹いっぱい。
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2006/12/24(日) 23:41:11ID:WvVZ3I2C0
ある程度年月をかけて、修行をさせる描写がいいかな。
天龍八部の虚竹みたいな内功インストールの乱用は慎むべし。
0258名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/25(月) 16:08:06ID:JZsaPP1x0
倭寇を入れるなら、倚天屠龍記と同じ時代、元朝末期の戦乱期がいいかな。
朱元璋・陳友諒・張士誠の三雄や、白蓮教など、
ネタには事欠かないし。
0259名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/28(木) 08:26:07ID:qW/BapRl0
倭刀術の正体は陰流だってのが燃えますな。
上泉伊勢守よりも源流の、愛洲移香齋のものですが。
いわゆる愛洲陰流(あいすかげりゅう)。
0260名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/29(金) 15:50:29ID:hcv+uacn0
小説の書き方サイトのようなところを見たんだが、

しっかりした小説を書くためには、まずプロットを作らなければならないようだ。
プロットとは、物語の粗筋、ストーリーの設計図のようなもの、とのこと。

実際書く時には、必ずしもそのプロットで決めたことに従う必要はないものの、
書く前に、ちゃんとプロットを作って、物語全体の見通しを立てておけ、とのこと。
0261名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/29(金) 15:53:15ID:hcv+uacn0
で、プロットを作れと言われても、何したらいいか分からん奴は、
とりあえず、↓に自由に書き出してみろ、とのこと。

1 いつ?(時代)
2 どこで?(場所)
3 誰が?(主人公)
4 なぜ?(動機)
5 何をする?(目的)
6 主人公の敵は誰か? 何か?(悪役)
7 どのように始まるのか?(冒頭)
8 最終的にどうなるのか?(クライマックス)
9 何を描きたいのか?(テーマ)
10 題名は?(タイトル)
0262名無しさん@お腹いっぱい。
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2006/12/29(金) 23:54:39ID:bAAdRy9e0
1 いつ?(時代)
 15世紀半ば、正統年間。
2 どこで?(場所)
 明朝統治下の中国大陸。
3 誰が?(主人公)
 少年陳文靖。
4 なぜ?(動機)
 敵に追われて崖から落ちた張楷を見つけて助けた。
5 何をする?(目的)
 敵に見つかって助けた張楷が殺されちゃって、遺言とかを伝えに四川の青城山へ行くことに。
6 主人公の敵は誰か? 何か?(悪役)
 朝廷を牛耳る悪宦官王振とその一党。
7 どのように始まるのか?(冒頭)
 敵に追いつめられた張楷が、闘いの末に崖から落ちるところから。
8 最終的にどうなるのか?(クライマックス)
 少年陳文靖と、張楷の娘張婉がくっつき、王振に手を貸していた武林の魔頭と決戦。
9 何を描きたいのか?(テーマ)
 決めてない。
10 題名は?(タイトル)
 決めてない。
0264名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/30(土) 17:33:02ID:NgkIsQBc0
>>263
決まった書き方みたいなものは無いしな。

ただ「テーマ」は重要だから、なるべく早い段階で決めた方がいい。
0265名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2006/12/30(土) 18:29:53ID:ROSRTAbK0
ただ「テーマ」といっても、エンタな話であることを重視するなら
単純なものでいいと思う。
例えば、
「絆を信じた主人公が絆を信じなかった魔頭を倒す」
のをクライマックスにするなら
「絆」
をテーマにするとか。
変に小難しくすると、読む人を極端に選びそうだし。
0268名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/02(火) 23:52:57ID:rKt3Lp6n0
キャラを考えてみました

姓名: 王当民
ルビ: オウトウミン
おおよその年齢: 30代前半
性別: 男
容姿(顔立ち、体格、髪型、髭の有無など…): 細身で老け顔 顔に傷あり
性格: 冷静で義侠心が強い 酒好き 
職業(あれば):旅人
所属(門派など):なし(元点蒼派)
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌法など…):棒術
使用武器(あれば): 棒

その他解説: 元点蒼派の人間だったが仲間同士の抗争に巻き込まれあてもない旅を続けている
棒術の使い手で腕には自信がある
その先には・・・何が待ち受けているのだろうか?

0269名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/03(水) 17:05:37ID:N5AfSxer0
なかなか上手く思いつかんね。
0271名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/04(木) 23:42:31ID:pQkE8oBm0
何人か考えました
その1
登場する時代:明
姓名:孫韻
ルビ:ソンイン
おおよその年齢:30代後半
性別:男
容姿:どごにでもいそうな姿をしており髪は、ボサボサ髪 
性格:性格は残酷
職業(あれば):刺客
所属(門派など):なし
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌術):剣術
武器(あれば):剣
武功:未定

とある組織が雇った刺客 主人公の命を狙う

0272名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/04(木) 23:54:23ID:pQkE8oBm0
その2
登場する時代:明代
姓名:徐公服
ルビ:ジョコウフク
おおよその年齢:10代後半
性別:男
容姿:体格は普通だがフケ顔 顎鬚が立派
一人称:我
性格:明るく聡明
職業:なし
所属(門派など・・):点蒼派
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌法):掌法
武功:未定











0273名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/05(金) 16:03:46ID:kUQs2Tdn0
>>272
徐公服、性格は、明るいが間に抜けているということにして、
青城派所属にして、>>262の主人公の兄弟弟子にしてはどうだろうか
0276名無しさん@お腹いっぱい。
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2007/01/07(日) 13:21:28ID:qlgOQugU0
>>262の補強

1 時代背景・舞台地域
 15世紀半ば、明の正統年間の中国大陸。土木の変前後。
2 主人公
 太行山の山中で、祖父と二人で暮らしていた心優しい少年陳文靖。
3 動機
 太行山で、宦官王振が放った追手に追われて崖から転落した、青城派出身の武官張楷を助けた。
4 目的
 張楷を匿ったことで、陳文靖の家も敵の襲撃を受け、祖父と張楷は殺される。
 陳文靖は、張楷の遺言を伝えに、四川の青城山へ行くことに。
5 悪役
 朝廷の実権を握り、専横の限りを尽くす悪の宦官王振と、その一党。
6 冒頭
 敵に追いつめられた張楷が、戦いの末に崖から転落する場面から。
7 結末
  陳文靖と張楷の娘である張婉が結ばれる。王振は土木の変で殺される。陳文靖と張婉は、明朝を
 建て直そうとする于謙を助け、捕虜となった正統帝を救出するために、蒙古へ赴き、そこで王振に手
 を貸していた武林の魔頭と決戦。陳文靖らの働きで正統帝の帰還が実現することに。
8 主題
  未定。
9 題名
  未定。

萍踪侠影録と廣陵剣を足して2で割ったような話。
0277名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/12(金) 23:40:18ID:ARwXX2Z70
雪山飛狐の舞台を明代に活かし、
李自成の代わりに張士誠で

張士誠の財宝の伝説とか、よく聞くし
0278名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/14(日) 03:01:48ID:s13mbGBp0
姓名: 劉一鉄
ルビ: リュウイッテツ
おおよその年齢: 30代後半
性別: 男
容姿: 中肉中背、短髪、いかにも無骨
性格: とにかく無口、武芸の飲み込みが遅い(郭靖みたいな奴)、素朴。 
職業:門人
所属:伏熊派
戦闘スタイル:掌術、刀術
使用武器: 刀

その他の解説:伏熊七侠の次兄(義息)であるが、武芸の飲み込みが遅く、性格も無口で素朴なため
          弟達に軽んじられている。争いは好まないが義侠心は厚い。
          内功の修行を好む。(外功は人を傷つける、と身につけていない)
          
ある日、使いから戻ると掌門が仇敵5人組に倒されていた。
猛った弟弟子達が挑むものの、次々と敗れる。結局、退けたのは劉一鉄の内功と長兄の外功であった。
しかし、長兄は傷つき、筋を絶たれてしまい、武芸の出来ない体になり一派の秘宝も奪われてしまう。
劉一鉄は師から一派の秘伝書(ほとんど理解出来ない)を手に秘法を奪い返す旅に出る・・・・・
とまぁ、素朴なおっさんを出してみる。大器晩成。
0279名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/14(日) 04:31:17ID:6XpKJrT60
キャラ考えた。
登場する時代:明代
姓名:劉延
ルビ:リュウエン
おおよその年齢:30代前半
性別:男
容姿:中肉中背。顔立ちも普通。髪は結んである。
性格:かなりいい加減な性格。いつも楽がしたいと思っている。
一人称:私
職業(あれば):なし
所属(門派など):武当派
戦闘スタイル:剣術
使用武器:剣

その他の解説:武術の天才で10代後半ですでに自分の師匠をはるかに超える実力を持っていて、
将来は希代の武術家になるだろうとうわさされていた。
だが元来の怠け者の性格が災いして稽古をまったくしなくなり、(実は隠れて修練はしている)
兄弟子たちからは武当派のお荷物と呼ばれ、弟弟子たちからは本当に強いのか疑問視されている。
しかし本人は全く気にしていない。ちなみに趣味は囲碁とお茶を飲むこと。
0282名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/19(金) 23:28:27ID:8gdayraF0
前に誰か書いてた個人ブログのやつ、がんがん書いてるな毎日。
武侠風であって武侠!と言い切ってないから怖いもの無しかな?
まだ武侠的要素は薄いようだが。

ここは突っ込み怖くて話が進まんな。
0283名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/20(土) 23:48:32ID:v/ODXrh/0
書いてみたいし、構想はいくつか思い浮かんでいるんだけど、
いざ文章にしてみようとすると難しいし、
プロットにしようと思っても、細かいところを考えていくうちに、
あちこちで壁にぶつかってしまう。

小説家って凄いね。
0284名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/21(日) 22:04:09ID:6HDcsW/80
登場する時代:明
姓名:袁瞻
ルビ:エンセン
おおよその年齢:40代
性別:男
容姿(顔立ち、体格、髪型、髭の有無など…):中肉中背で長髪
性格:豪放磊落な性格
職業(あれば):旅人
所属(門派、幇会など…):点蒼派
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌法など…):戟を使う
使用武器(あれば):戟

その他解説:袁家の末裔で>>157を仇として狙う
0286名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/22(月) 20:53:05ID:yUY1fkZ40
キャラ考えた
登場する時代:明
姓名:胡守来
ルビ:コシュライ
おおよその年齢:20代
性別:男
容姿(顔立ち、体格、髪型、髭の有無など…):中肉中背で短髪 目が鋭く耳が大きい
性格:冷静な性格
職業(あれば):なし
所属(門派、幇会など…):
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌法など…):掌法を使う
使用武器(あれば):掌法
その他解説 大越の生まれで幼少のころから武術をたしなむ
19歳のころ国を出て自分の武術を高めるために父とともに武林を目指す

登場する時代:明
姓名:胡昇栄
ルビ:コショウエイ
おおよその年齢:50代
性別:男
容姿(顔立ち、体格、髪型、髭の有無など…):巨漢で白髪頭
性格:豪快
職業(あれば):元大越の兵士
所属(門派、幇会など…):なし
戦闘スタイル(剣術、槍術、掌法など…):掌法 剣術
使用武器(あれば):剣 素手
その他解説:自分の武術を高めるために息子と武林を目指す
0288名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 00:39:13ID:2xg2V6Cx0
とりあえずサブキャラをまとめてみた。改変よろしく。
さすが江湖。オサーンばかりだな

 名    歳    容姿 義侠  性格   武力系   備考

・梁範   40前  普通  ◎  正統    剣    北伐で手柄 無骨な軍人
・陸影遥 20後  端麗  ×  無表情   剣    鞘で戦う悪人専門の暗殺者
・柳一風 30前  普通  △  自由   掌・拳   ヅラの盗賊 軽功に優れる
・王当民 30前  細身  ○  冷静    棒    流転の旅人 酒好き
・孫韻   30後  普通  ×  残酷    剣    ボサボサ髪の刺客
・徐公服 10後  普通  ○  聡明    掌    明るいアゴヒゲ フケ顔  
・劉一鉄 30後  普通  ◎  正統    刀    郭靖タイプ 素朴 無骨
・劉延   30前  普通  △  自由    剣    元天才の怠け者
・袁瞻   40前  普通  ◎  好漢    戟    仇(女)を追う旅人 長髪
・胡守来 20前  普通  ○  冷静    掌    短髪 目が鋭く耳が大きい
・胡昇栄 50前  巨漢  ◎  好漢   掌・剣   白髪頭

◎=他人のために命投げ出すタイプ。郭靖。
○=それなりに義侠心に厚い。
△=(゚Д゚ )ハァ?義侠?
×=他人シラネ
0289名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 10:41:50ID:fYdLYzF70
かなり前に出たキャラとかは没?
設定を一部修正すれば使えそうだが…

ところで、このスレ的に知っておいた方がいい武侠作品(小説、ドラマ、映画等)って何だろ?
>>288を読むかぎり「射G英雄伝」は必須っぽいけど。
0290名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 16:41:04ID:e7feaU810
とりあえず金庸作品は、基本なんじゃないかな。
武侠小説の王道な感じだし。

それとできれば古龍作品もという感じ。

だいたい日本で読めるのは、この2人の作品がほとんどだし。
0292名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 18:11:56ID:fYdLYzF70
>>290
>>291みたいな人もいるから、「参考作品一覧(小説だけでなく、ドラマとか映画も)」みたいな物を作った方がいいかもね。
あと主な武侠用語集とか。

とりあえず、ここまでの流れから“知っておいた方がよさそうな作品”は

金庸作品
「射G英雄伝」
「神G侠侶」
「笑傲江湖」
「碧血剣」等…

その他 映画
「新 龍門客棧(邦題:ドラゴン・イン)」
「グリーン・ディスティニー」

こんな感じか?

…まぁ、武侠をほとんど読んだり観たりした事ない人が、このスレでオリジナルを作ろうと思うのかどうか分からんけど…
0293名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 20:07:40ID:nXIpBtS10
正直、金庸の武侠小説は読んでいないと、
このスレの流れについてくるのは難しいと思う。

武侠小説の世界観を知っていることが前提のようなスレだから。
0294名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 21:20:50ID:DccMdHfe0
「射G英雄伝」「神G侠侶」は読んだんだが、このスレでのキャラ設定に出てくるような
>>160にあるような門派についてよくわからん。
0295名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/23(火) 22:17:49ID:nXIpBtS10
>>294
射雕英雄伝と神雕侠侶は歴史色が強い作品なので、
>>160のような門派の争いはあまり出てこない。

歴史色のない笑傲江湖が一番分かりやすいと思うんだけど、
文庫化されていないから入手しにくいかも。
0296名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/24(水) 23:10:32ID:svSpGXRj0
流れ読まなくてスマソ。
最初は短編でもいいんじゃない?壮大だと企画倒れしそうだし。
実験台として''漂局''の作品でも書いてみようジャマイカ

時代: 明
場所: 江南
主役: 若き漂局の2代目。楊一風

動機: 父の護衛していた荷隊が強襲され、父と財物が奪取され、激怒した雇い主に一族の命を握られたため。

目的: 奪われた財宝の奪回、不明になった父の探索、一族代々の仇敵の打倒。

悪役: 江湖を股にかける大盗賊-韓双煉 とか財欲に目が眩んだ江湖の達人とか。
冒頭: 「父が護衛していた荷物が奪われた」という情報を聞きつけ、詳細を知る仲間の元に向かう。
主題: 恩仇と成長。
0297名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/24(水) 23:21:56ID:1ZpCS/pH0
>>296
 まずあまり歴史性のない作品なようなので、時代は大まかに明代ということで、細かなところまで
決める必要はないと思う。
 場所が江南のどこかは、もっと煮詰まってから決めればいい。
 鏢局の一族の命が握られるぐらいだから、雇い主はかなりの権勢家だね。商人だと、武力や権力
は手にしているとは考えにくいから、雇い主は地方の高官、王、豪族とかになるかな。
 一族代々の仇敵の打倒と言うことは、その荷を奪った奴らは、鏢局と何か浅からぬ因縁があるの
かな。
0298296
垢版 |
2007/01/25(木) 00:20:37ID:wxvQCfPn0
>>297
だよね。複雑になり過ぎないように時代とか場所はあまり決めるつもりは無い事にするよ。
一応書いてみたけど文才無さ杉。職人or有志 後よろしく

雇主:元江湖の達人だったが今は政府の犬。
荷物:雇主が手に入れた江湖の名宝。王族への貢物。
仇敵:不明
 

――南国の蒸し暑い梅雨、眠れぬ人々がようやく眠りにつき始めた宵の刻。
厚くよどんだ雲から降りしきる雨の中、一人の男が馬を駆けていた。歳は30程であろうか。
無頓着なのか、手入れのなされていない顎鬚は伸び放題である。
――何が。何が起きているのか。
あえぐ馬に目もくれず男は鞭を振るった。早馬を受け取ったのはもう半日も前である。
0300名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/25(木) 23:30:22ID:UuLzHOlr0
短編は短編で、短くまとめなきゃいけないので、
入れることができるネタの量も限られてくる。
そういう意味では難しいね。
0302名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/01/26(金) 01:42:28ID:fCN2qV7u0
知らせは悪い物であった。護送中、襲撃され漂頭共々荷を奪取されたとの趣旨であった。
――遊箭漂局。名の由来は漂頭楊無塵の通り名、遊箭奏侠からであり、確実に荷物を護送するとして名の知れた漂局である。
遊箭漂局には漂頭以下、江湖の中でもそれなりの手練が居り、数十年の間護送に失敗した事は無かった。
歳老いた楊無塵は今回の護送を最後に息子へ漂頭を譲り、引退するつもりであった。
そこで引退に当たり最後の大仕事とばかりに王族への貢物の護送依頼を請けたのである。
依頼主は元江湖の達人で今は侍衛であり、武功を立てたため大きな権力と財力を持っている人物である。
このまま荷を奪われたままでは漂局の沽券に関わる上、強力な武力を持っている依頼主に何をされるかわかったもので無い。
手がかりは少ない――襲撃者達は醜悪な仮面を付け奇怪な武術を使う5人組である。
男は状況を詳しく知る為、生き残った者の居る漂局の本部へと馬を走らせていた。

職人降臨してくれ・・・
0306名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/01(木) 13:40:26ID:VRwp1TmI0
 朝。
 数日間降り続いていた雨が嘘のように、今日になって突然晴れ上がった。雲一つない青空だ。
 長雨でたっぷりと水分を含んだ山の木々は青々とした葉を茂らせていた。清新な空気の中、鏢局の
一行は粛々と進んで行く。

 清清しい空気は心地いい。深呼吸をした游箭鏢局の総鏢頭楊無塵は、馬の背に揺られながら心地
よさげに目を細めた。
 雨で数日の足止めを食らったものの、これまでの道中は平穏無事。賊の影すら見ることはなかった。
 早ければ明日にも目的地の南昌府に着くことができるだろう。

(もっとも、游箭鏢局の荷に手を出す馬鹿者などそうはおるまいがな)
 そう心の中でつぶやき、楊無塵はにやりと笑う。

 「游箭鎮九山」楊無塵が、游箭鏢局を創業したのは三十年前。
 最初無名であった小さな鏢局は、今や江南でも屈指の大鏢局として百人を超える鏢師を擁し、確固
たる信頼と実績を誇っている。
 だが、その信頼と実績は、当然のことながらただでは手に入らなかった。
0307名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/01(木) 13:41:18ID:VRwp1TmI0
 「游箭鎮九山」楊無塵が、游箭鏢局を創業したのは三十年前。
 最初無名であった小さな鏢局は、今や江南でも屈指の大鏢局として百人を超える鏢師を擁し、確固
たる信頼と実績を誇っている。
 だが、その信頼と実績は、当然のことながらただでは手に入らなかった。

 額から右頬にかけて大きな裂傷が走った恐ろしげな形相。それが楊無塵の顔だ。
 その痛々しげな面貌は、だが、游箭鏢局、そしてその総鏢頭である楊無塵の信頼の象徴だった。
 
 創業したばかりの游箭鏢局は無名であったがために、盗賊たちに侮られ、荷を狙われた。
 楊無塵は護送任務に出る度に、激闘を繰り返し、群がる山賊水賊どもをなぎ倒していった。その闘い
の中で、顔に大きな刀傷を負い、身体にも無数の傷を負った。
 だが、それらの血と汗と引き換えに、楊無塵は今日の地位と名声を手に入れたのだ。

 今や「游箭鎮九山」楊無塵の威名は、江南一帯に轟き渡っている。
 江南の黒道の連中は、楊無塵を恐れ、游箭鏢局の「游箭鎮山旗」を目にするや、それだけで尻尾を
巻いて逃げ出す始末だった。
 
 最近では、楊無塵自らが護送に出ることはめっきり少なくなっていた。游箭鏢局の荷に手を出そうと
する者などほとんどいなくなっていたからだ。
0308名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/01(木) 13:43:06ID:VRwp1TmI0
パクリ元は古龍の小説からw

とりあえずこの後、荷を奪う盗賊、犯人が出てくることになるから、
そのへんの具体的設定が欲しいところ。
0309名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/01(木) 20:32:51ID:+oldhO5e0
>>302の続きをちょっと書いてみた

柳一風が早馬を飛ばし漂局に着くと、中から一人の男が慌てて飛び出してきた。
「兄貴!大変な事になった!」 弟の柳飛雲である。

柳一風は弟の顔を見るとすかさず「親父は無事か?」と尋ねた。
柳飛雲は頭を小さく横に振り「わからない、俺たちが着いた時には親父も荷物もなかった。あったのは・・・」柳飛雲は思わず声を詰まらせた。
「何があった?!」険しい表情で柳一風が声を張り上げた。
いつもは冷静沈着の柳一風も、さすがに今回は冷静ではいられなかった。

柳飛雲は初めて見る兄の様子に驚きながらも続けて「俺たちが着いた時そこにあったのは一面に広がる漂師達の死体、死体。まるで地獄絵図のようだった」
「なんということだ!」思わず天を仰ぐ柳一風であった。
今回は親父の最後の護送ということで、漂局の中から選りすぐって選んだ腕利きの漂師ばかりが同行していたはず、それがこんな簡単に。。。
柳一風は得体の知れない相手にぞっと寒気を感じた。

「生き残りは?」
「徐漂頭1人だけ」
「よし、話を聞こう」
柳一風は広間に柳飛雲と留守を任された3人の漂頭を集めた。
そこに唯一の生き残りである徐震徐漂頭が入ってきた。
0311296
垢版 |
2007/02/02(金) 04:24:01ID:vLMDRG1u0
>>305-310
おお、英雄好漢登場!これからもよろしくお願いします。

姓は私的には拘りは無いですが、柳の方が発音しやすいかもしれませんね。
とりあえず現在までの登場人物をちょっとまとめてみました。改変お願いします。

 名前  役柄

・楊一風 二代目漂頭  伸び放題の顎鬚で無骨な見た目だが、実は沈着冷静。内功に優れているが外功は未熟。
・楊無塵 初代漂頭   額から右頬に大きな傷跡が特徴。一代で江南屈指の漂局を立てた。人呼んで遊箭奏侠。
・楊飛雲 一風の弟   物語に絡ませるなら兄とキャラが被らないような設定が必要そうですね。(兄との対比?)
・徐震徐 副漂頭     副漂頭にして惨劇の唯一の生き残り。(イメージ的には小柄な爺なのかな?)

これからの展開
・盗賊について徐震徐の証言描写
・姓は楊?柳?
・弟、飛雲のキャラ付け
0312名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/02(金) 11:17:23ID:IZtifpwf0
ちょっと話をぶった斬ることになるけど、以前書きかけた文章があるんで、
どこかで使えないかな。
0313名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/02(金) 11:17:59ID:IZtifpwf0
 河南伏牛山。その山中を貫く一本の山道があった。
 緑深い木々に囲まれていて、昼間でも寂しく、人もまばらな山道である。だが、汝州と南陽を結ぶ
要路であったから、通る旅人は少なくなかった。

 旅人がいれば、その荷を狙う不逞な輩が出てこないはずがなく、この伏牛山でも盗賊が頻繁に出
没した。
 だから、裕福な商人の場合、このように危険な場所を通る時や、多くの荷を運ぶ時は、鏢局と契約
を結ぶのが常である。

 鏢局は、旅人を対象とした専門の警備業者で、契約した顧客の下へ、護衛を担う屈強な使い手で
ある鏢師を派遣した。旅の間、鏢師は、顧客とその荷を守り、盗賊が現れれば、果敢に立ち向かっ
て撃退する。もし荷を守り切れなかった場合は、損害の賠償も行った。

 もっとも鏢局と一口に言ってもいろいろあり、腕利きの鏢師を擁して実績を誇り、信用のある業者も
いれば、いい加減で、盗賊に遭ったら顧客を放り出して逃げてしまうような悪質な業者も少なからず
存在する。

 当然、名の知られた信用のある業者と契約した方がいいのだが、そのような業者に限って多額の
報酬を要求する。大金を払って何人もの鏢師を雇いながら、道中一度も盗賊に出会うことがなかった
ら、損をした気持ちになるのが人情というものだ。

 そこで吝嗇な者は、どうしても安い報酬で済む、信用のならない鏢局を選びがちだった。
0314名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/02(金) 11:18:31ID:IZtifpwf0
「だから、ちゃんと名の知れたところを雇えばよかったんだよ! あんなごろつきみたいな連中、信
用ならないって!」
「何だと? お前だって出費が抑えられるって喜んでいただろうが! わし一人だけの責任ではない
わ!」
「そう言って責任逃れするのか! あんたはいつもそうだ……」

 洛陽の茶商人仲間である王吉と呉百徳は、互いに責任の擦りつけ合いに熱中していた。刀や弓、
その他諸々の武器を手にした山賊たちが、にやにやと下卑た笑みを浮かべて、近寄って来ていると
いうのにである。

「ひっひっ、仲間割れは後にした方がいいぜ。まあ、身ぐるみ剥がさせてもらうがな!」
 山賊たちの頭目と思しき、顔中無精鬚に覆われた巨漢が、黄色い歯を剥きだして笑った。それに
倣うかのように、手下たちも一斉に笑い出す。

 王吉と呉百徳は、茶を買いつけるための銀子十万両を運ぶために鏢師を雇うことにしたのだが、一
番安い報酬を提示した鏢局を選んで契約した。

 派遣されて来た鏢師たちは、天下無敵の腕を誇ると大言壮語し、道中も威張り散らしていた。とこ
ろが、いざ山賊が現れて、矢を射掛けられると、雇い主と人足たちを見捨てて蜘蛛の子を散らすよう
に逃げてしまったのである。
0315名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/02(金) 11:19:03ID:IZtifpwf0
 山賊の頭目は、脅える商人や人足たちを値踏みするように眺めていたが、その中に一人だけ、異
なるいでたちの若者を見つけて、怪訝な表情を浮かべた。

 年の頃は十七、八ぐらい、書生の身なりをした、色白で線が細い若者である。整った顔立ちに涼
やかな双眸が印象的だ。
 山賊の一人が、その若者ににじり寄る。

 その様子を見て、王吉が顔色を変えて叫ぶ。
「待ってくれ! この若者は関係ない。南陽で別れることになっている一人旅の秀才なんだ。金目の
ものなら全部くれてやる。だから、その子には手を出さんでくれ!」

 王吉らは、前日汝州に泊まった際、同じ宿にいたこの一人旅の書生と出会った。言葉を交わし、行
き先が同じ方向なのを知った王吉は、若者の優れた人品に好感を抱いていたので、道中一人では
危険だろうと思って、半ば無理に誘って同行させていたのだ。
 ところが、思いもがけず、災難に巻き込む結果となってしまった。

 若者に手を出さないように懇願する王吉を、山賊の頭目は鼻先で笑い飛ばした。
「一人旅ならなおさらよ。世の中の厳しさを教えてやるのも、大人の務めってものよ!」
 げらげら笑いながら、頭目は顎をしゃくって合図し、手下たちに、仕事に取りかからせた。
 鏢局に見捨てられた商人や書生たちが相手など楽な仕事だ。そう思ったのが運の尽きである。

 視界に銀色の光が閃いたと思った直後、頭目の両目は二本の針に刺し貫かれていた。
0316309
垢版 |
2007/02/02(金) 20:50:06ID:7qCxL8Dd0
>311
やべぇ!苗字勘違いしたw
これから楊に変更します。

>309の続き
徐漂頭が入ってきたのを見るやいなや、楊一風は堪らず側に駆け寄り。
「徐漂頭、一体何が起こったんだ?詳しく教えてくれ。」
「はい、あれは・・・」

今回の護送にあたって、総漂頭楊無塵は失敗がないように綿密の計画を立てていた。
護送のルートを何回も自ら視察しただけでなく、異常時に備えて他にも3つのルートを用意。
その上あらかじめそれらのルート上の山賊などと話をつけていた。
また護送人員にも気をつけた。10人いる漂頭の内7人もの漂頭を同行させ、漂師も腕に覚えのあるものばかり50人を選んだ。
勘定を度外視したこの護送は、江南に名を轟かす遊箭漂局の総漂頭「遊箭奏侠」楊無塵の引退の花道を華々しく飾ってくれると誰もが思っていたに違いない。
事実出発して2日は何事もなく順風満帆だった。

そして3日目、この日も朝から何の問題もなく進んでいた。
ところが、竹林を抜けたところで楊無塵が突然馬を止め、右手を上げた。
それを見た漂師達も一斉に止まる。実に見事に統率された動きであった。
「総漂頭どうなされました?」横にいた徐漂頭が尋ねるも、それには答えずに楊無塵は空に向かって大声でしゃべりだした。
「我は遊箭漂局総漂頭楊無塵!なにものかは存じませぬが、そろそろ姿を現したらいかがですかね?」
内功を乗せて発したこの言葉は、100里先にも届きそうであった。
もちろん100里離れた相手に聞かせるために楊無塵は内功を使ったわけではない。威嚇するためである。
楊無塵は内心これで相手が萎縮して姿を現さずにそのまま消えてくれることを期待していた。
しかしこの願いは適わなかった。

「ハハハ!さすがは遊箭奏侠」
竹林の中から大きな笑い声とともに、5つの人影がスッと飛び出た。
その軽やかな身のこなしは、一目見て只者ではないと判るほどであった。
5人はまったく同じ黒装束を着込み、顔にはそれぞれ京劇と思わせる面を着けていた
0318317
垢版 |
2007/02/02(金) 23:57:04ID:7EEM4RVN0
自己解決。500mですか
0319296
垢版 |
2007/02/03(土) 00:50:01ID:HKSw9z1l0
>>312-315
おお、いい文章ですね。
説明が判りやすいので人物登場の一節の冒頭などに組み込めそうですね。
使える用途は広そうですね。

>>316
おお、連日の投下とは!
毎度お疲れ様です。これからもお願いします。
0321309
垢版 |
2007/02/04(日) 01:04:28ID:S9AMW16Q0
>>320
本当難しい。。。
文才ないから1レス分書くだけで1,2時間掛かってるw

>>316の続き
「貴様ら何者だ!?遊箭漂局と判っての所業か!!」
身の丈6尺を超える大男が怒鳴りながら5人の前に出た。
大男は顔中に髭を生やし、手には4つの金の輪を着けた大刀を持っていた。
遊箭漂局の10人の漂頭の中でもっとも武芸に優れる呉常である。
その勇猛果敢な性格と得物の金環刀で「金環雄獅」の名を持つ呉常は、こういう場面で必ず先陣を切る役だった。

「荷物を置いていけば、命だけは許してやる。」
5人の真ん中にいる男が嘲笑ぎみに言い放った。
「貴様舐めやがって!この金環刀を受けてみろ!!」
血気盛んな呉常が激昂し、真ん中の男に金環刀で切りかかった。
その瞬間真ん中にいる男に前に他の4人が立ち、その内の1人が剣を抜くと

「ぐぅわぁあああ」
一瞬にして剣は呉常の心臓を深々と貫いた。
あまりの速さと正確さに楊無塵は驚愕した。
そしてこの瞬間楊無塵の脳裏に死の文字がよぎった。
いや楊無塵だけではない、その場にいるすべての漂師がそうであった。

「徐漂頭!」
「は!」
「急ぎ漂局に戻り、この事を報告しろ!」
「何漂頭は荷物を守りつつ引き返せ。」
「他の者は俺と一緒にここで相手を足留めだ。」

「総漂頭!俺も残ります!」徐震はまだその場に残っていた。
徐震は漂局の創設からいる楊無塵の一番の腹心で、普段は兄弟で呼び合うほどの仲であった。
この絶体絶命の状況で1人引き返すなんて徐震にはできるはずもない。
「これは命令だ!俺の命令が聞けないのか!?」
「しかし・・」
「必ず生きて、この事を一風たちに知らせてくれ。さぁ早く!!」
「わ、わかりました。総漂頭も必ず生きてください」
「ハハッ、俺を誰と思っている。祝酒に20年物の女児紅を用意しとけよ。さぁおしゃべりは終わりだ、早く行け!」
徐震は涙をグッと堪えて直ちに、漂局に向かって早馬を走らせた。
0322309
垢版 |
2007/02/05(月) 22:02:25ID:amzO75Rw0
漂局から出発してまだ3日目、それほど漂局との距離は遠くはなく、懸命に馬を飛ばした徐震はその晩には漂局戻った。
そして直ちに留守を預かる楊飛雲に知らせた。
この突然の知らせに漂局中は今でかつてないのような大混乱に落ちた。
徐漂頭の様子を見て只ならぬことと感じた楊飛雲は杭州にある分局に出かけていた楊一風に知らせを送るよう言い渡した後、すぐさま人を集め夜中に漂局を出た。

翌日の昼ごろ事が起きた場所に着いた楊飛雲たちの目の前にあったのは、見渡す限りの死体であった。
楊飛雲が思わず目を背けるほどの惨状で、楊飛雲と共に来た漂局に入って間もない若い漂師の中には吐く者や逃げ出す者までいた。
楊飛雲はス〜と息を吸い、自分を落ち着かせ 
「急ぎ息がまだ残っている者がいないか調べましょう!」
「雷漂頭、敵がまだ潜んでいるかもしれん警戒を頼みます。」
そう指示した後、楊飛雲は馬から飛び降り、「親父!親父!」と叫びながら死体を一つ一つ見て回った。

最後の1つを見終わっても楊無塵らしき死体はなかった。
「徐漂頭!親父はいましたか!?」
「いやどこにも総漂頭の姿はありません!」
「ならば親父をまだ生きてるかもしれん。黄漂頭と唐漂頭はそれぞれ一隊を率いて周辺地域を探索してください。」
「は!」「は!」
「よし者ども!気合いれて探すぞ!針の一本も見逃すじゃねぇぞ!!」唐漂頭は部下に檄を飛ばした。

探索隊の報告を待つ間、楊飛雲は残った者達と墓を作ることにした。
夜になり探索に出た黄漂頭と唐漂頭がようやく戻ってきた。
「どうでした?」楊飛雲が心配そうに尋ねると、二人は揃って下向き加減に頭を横振った。
「そうですか。。しかし死体がない以上親父が死んだとは言えません、もしかしたら今は漂局へ戻ってるかもしれません。お二人ともご苦労様でした。」

「これで全員が揃いましたね、これより亡くなった者達の葬儀を行います。」
そう言って楊飛雲は松明を持ち、56人の漂師の亡骸を火葬した。
燃えさかえる火を目の前に、楊飛雲は静かに目を閉じ黙祷した。
そのそばで徐震はゆっくりと女児紅を地面に垂らし、声高々と叫んだ。
「兄弟達よ!この老いぼれ一人が生き延びてしまって真に申し訳ない!しかし生き残った以上どんなことをしても犯人を見つけ出し、必ず敵を討ってみせようぞ!あとはこの千里腿徐震に任せ安心して眠りにつきなされ。」
0323296
垢版 |
2007/02/07(水) 02:23:59ID:paHA+LCK0
309さん毎度お疲れ様です。
ようやく探索の旅が始まるわけですね。大変楽しみです。
中国って火葬よりは土葬の方が多かったらしいですね。火力の問題とかあったんでしょうか?

制限で丸1日以上書き込めませんでした。
0324名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/09(金) 08:23:39ID:+LlStQDi0
   /)  /)
  /  ⌒  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ◎_ ◎  | < ごたくはええがな
 (〇 ■  ○ |  \_________
 /       |
 |  ω  |_/ 
0325309
垢版 |
2007/02/09(金) 22:49:06ID:/NijvXX60
>>323
土葬の方が多いのは、棺にいれキチンと葬るのが礼儀だと思ってるからだったと思います。
でもここで一気に56人を棺にいれてキチンと土葬をするのはちょっと無理があるかなと思ったので

>>321の続き
事の詳細を話した徐漂頭は目に涙を浮かべ、楊一風に跪いた。
「徐漂頭何をなさる、あなたは立派に役目を果たされた。功はあっても、非はない。」
楊一風はそう言って慌てて徐漂頭を起こした。
「そんな功なんて滅相もありません。一風殿、このご老体で出来ることであればなんなりとお申し付けください。」
「それでは徐漂頭、その五人組の特徴で何かわかることはあるか?」
親父の死体がなく、ここにも戻ってないとなると粗方その五人組に捕らえられている可能性が高い、と考えた楊一風はまず五人の正体を突き詰めると考えた。

「それが全員黒装束に面をつけていたゆえ、一人が男、一人が剣の使い手以外は女か男かすらわかりませんぬ。」
これは困った、唯一生き残りである徐漂頭ですらこれだけの事しかわからぬではどうしょうもないではないか。。楊一風は深く息をつき考え込んだ。
楊一風たちがいる広間にしばしの静寂が訪れた。
その静寂に耐え切れず唐漂頭が口を開いた。
「なぁ徐漂頭、呉漂頭は本当に一太刀でやられたのか?「金環雄獅」がそう簡単にやれるなんて俺信じられねぇよ。」
呉常と同じく豪の者である唐漂頭はよく呉常と手合わせをしていた。
しかしその内勝った回数は片手で足りうるほど少なかった。
その呉常が一太刀でやられるなんて唐漂頭には到底信じられなかったのである。

「本当じゃ、自分の目で見てなければワシも信じれんかっただろうが、この目で見たから間違いない。あんな早い剣は50年以上生きて来て始めて見た。今思い出しても寒気がしよるわ!」
この会話を聞いた楊一風はハっと閃いた。
「雲弟、呉漂頭ほどの使い手を一太刀で仕留められるのは、よほどの剣の達人でなければできない。江湖中にそれが可能と思える人間は何人いる?」
「なるほど」楊飛雲はすぐに兄の考えを理解した。
「私が思うに多く見ても10人はいないかと思います。」
「天下四剣の使い手が5人、それ以外の門派では2,3人といった所です。」
天下四剣とは江湖でもっとも有名な4つの剣術のことで
武當派の武當太極剣、天山派の天剣十三式、玄剣山荘の玄空剣法、奪命楼の絶情剣がそれにあたる。
0326名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/11(日) 23:04:51ID:paDKqYzD0
   /)  /)
  /  ⌒  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ◎_ ◎  | < お前のオナニー会場になってますがな
 (〇 ■  ○ |  \_________
 /       |
 |  ω  |_/ 
0328296
垢版 |
2007/02/12(月) 01:02:34ID:oCdLyH7G0
309さんお疲れ様です。

なるほど、確かに全員を棺おけにいれるのは厳しいですね。腑に落ちました。
これからがますます楽しみです。
0329309
垢版 |
2007/02/13(火) 03:14:58ID:PBqGgPO00
>>325の続き
「天下四剣の5人なら大体見当がつくな、武當派の掌門虚木道長、天山派先代掌門公孫長明、現天山派の掌門杜英候、玄剣山荘二荘主鄭誠、江湖第一殺手陸影遥あたりか?」
「ええ、その5人です。」
「ならば早速その5人を調べよう。」
「いえ、5人も調べる必要はありません。」
「ん?どういう事だ雲弟?」
「武當派はここ何年次の掌門選びが難航しており、虚木道長も大変苦労されていると聞きます。その大事な時期にこのような所業に参加するとは考えにくいではないでしょうか。」
「ハハッそれは俺も聞いた事ある。なんでも口だけの能無しばかりらしい。さしずめ虚木道長も弟子を見る目がなかったということか。ハッハッハ」唐漂頭が大笑いしながら話に入ってきた。しかし周りで誰も笑ってないと気付くと気まずい表情ですぐに黙った。

それを見た楊飛雲は思わず笑いそうなったが、なんとか堪えて話を続けた。
「公孫長明は掌門を杜英候に譲った後、天山に篭り俗世とは無縁の生活をしておられるため、こちらもないでしょう。」
「まだ無情無剣陸影遥はその名の通り奪命楼が滅んだ後、一度も剣を使わずに生きてきた。たとえ彼が雇われて参加したとしても剣を使うことはないはずです。」
「なるほど、となると天下四剣で調べる必要があるのは天剣飛侠杜英候と玉面二郎君鄭誠の二人ということか。」
「他の門派では誰を調べればいい?」
「山西羅門の羅旋1人だけで十分だと思います」
「羅旋?聞かぬ名だな。」
「羅旋は最近出てきた人物ですが、彼の羅氏剣法は現在山西ではすでに知らぬ者はいないと聞きました。」
「そのような人物がいたとは、江湖には人材が尽きぬなぁ。。」楊一風は感嘆して言った。
「よし!では杜英候、鄭誠、羅旋の3人を調べる。徐漂頭このことはまかせた」
「竹林近辺の町の聞き込みには俺と雲弟と行く。」
「他の者は留守を頼む。それでは各自直ちに支度だ!」
「ハッ!」

翌日支度もほぼ終わり、漂局にもやや落ち着きが戻ってきたそんな矢先に、雷漂頭が血相を変えて楊一風がいる広間に入ってきた。
「一風殿!大変だ!大変だ!!」
「どうした?そんなに慌てて雷漂頭らしくもない。」
「そ、それが漂局の周りにおびただしい数の錦衣衛が!」
「なに!!?」
「今漂局は完全に囲まれて、誰も出入りできない状況です。」
0330名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/13(火) 15:51:24ID:U7s5wC/i0
何だか軌道に乗って来たな。
善哉善哉。

0331名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/14(水) 02:57:41ID:HT8kF6u60
軌道ってか、一人が勝手に書いてるだけだけどな・・・

既に固有名詞が多すぎて、脳内設定が凝り固まってるので
どこをどう続き書いていいやら、せめて新しい固有名詞を出す時は
設定も記載すべきだと思うがもうどうしようもないな
0332名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/14(水) 15:01:06ID:fQwQyriC0
波に乗っているのを見ると、勝手にいじるのも気が引けるし、
ここは各自小説を書いていって、競作するような形態を目指そうか。
0333名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/14(水) 15:04:28ID:8glxyZH+0
>>332に賛成
0335309
垢版 |
2007/02/14(水) 22:08:48ID:x6GStlfh0
主人公の旅が始まるまでの導入部分までとりあえず書いて、それでひと段落着こうと思ってたけど
やっぱ1人よがりで書きすぎましたかね(汗)
まだまだ序章のようなもんだし、ドンドン弄ちゃってください。

それと競作もいいかもしれないですね、いろんな人が書けばスレが活気付くだろうし。
0336名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2007/02/15(木) 08:09:42ID:RvrZGkiK0
>>335
適当でいいんで、
ちょっと固有名詞を書き出して簡単な説明よろ

話が進んでいくというより、どんどん新しい固有名詞が
出ていくという感じになっちゃってるから続きを書くにも
どこからどうやっていいものか検討もつかん

とりあえず、各人ばらばらより
まずこの話の続きを完成させてみよう
0337309
垢版 |
2007/02/15(木) 21:33:43ID:5M6GCgdD0
了解。とりあえず旅立つとこまで書いたので
そこまでの固有名詞の説明文まとめて書いてみる。

楊飛雲:主人公の弟、武功はそれほどではないが頭が切れる。
徐震:漂頭の1人、楊無塵の腹心、足技に優れ「千里腿」とよばれる。
唐大勇:漂頭の1人、豪快率直な性格、得物は1対の斧
虚木道長:武當派の掌門、天下で知らない者がいない大人物、しかし弟子には恵まれていない。
公孫長明:天山派先代掌門、剣の達人、現在俗世とは無縁の生活をしている。
杜英候:現天山派の掌門、卓越した剣術と軽功で「天剣飛侠」と呼ばれる。
鄭誠:玄剣山荘のNO2、剣術は玄剣山荘では一番の使い手。端正な顔立ちで「玉面二郎君」と呼ばれる。
陸影遥:江湖一の殺し屋、鞘のみで戦うことから「無情無剣」とよばれる。奪命楼の生き残り。
羅旋:山西羅門の門主、最近名が知れきた人物、まだまだ謎が多い。
武当太極剣:武當派に伝わる剣術、柔を持って剛を制す
天剣十三式:天山派の掌門だけに伝わる剣術、剛の剣で突くより切るをメインとする
玄空剣法:玄剣山荘に伝わる剣術、変化に富んだ剣術で見る者を魅了する。
絶情剣:奪命楼に伝わる剣術、速さ、鋭さ、確かさの三拍子が揃った殺人剣。
奪命楼:暗殺を請け負う組織、6年前忽然と滅んだ。
錦衣衛:明の時代に存在した特殊機関
銭寧:錦衣衛の副頭領、陰湿な性格。(一応実在の人物)

名前だけしか出てないのも多いので、設定とか好きにイジッてくれてかまいせん。
古龍みたいに、いないことになってもOKですw
0338309
垢版 |
2007/02/15(木) 21:48:09ID:5M6GCgdD0
>>325の続き
今回の護送の荷物を考えれば、錦衣衛が動くのは十分に考えられる。
だがここまで大掛かりに動くのはいささか腑に落ちない。
それほど重要な貢物が入ってたということだろうか?
いや待てよ、事が起きてからまだそれほど時間は経ってない、報告に行かせた者が京についてるどうかも微妙なとこ。こんなに早く錦衣衛が来るはずがない。となると違う案件で来られたということか?
いずれにしてもしっかり事情を聞く必要があるな。

状況を把握するべく、楊一風が外へと出ようとすると。
壁の向こうからカン高い声が聞こえてきた
「錦衣衛副頭領銭寧殿ご到着〜!」
なんと!錦衣衛副頭領自らが来るとは、これは何か只ならぬことが起きているやもしれん。
このとき楊一風は不吉な予感がした。

「これはこれは銭大人、このような所へ来て頂き真に光栄です。どうぞ、中へお入りください。」
「いや、ここでいい。私がここへ来た理由はすでにお分かりでしょう。」
「護送の貢物が強奪された一件のことでしょうか?」
「ああ」
「しかし事が起きて間もないのに、すでにご存知とはさすがは錦衣衛でございます。」
「そんなことより、楊総漂頭の姿が見えぬが・・・」
「父は事件後行方がわからなくなっており、ただいま四方探しております。」
「ふん、逃げ足の速い奴め」 

銭寧が吐き捨てたこの言葉に漂師達が一斉に怒りをあらわにした。
「今なんて言った!!」「総漂頭は荷物を置いて一人で逃げ延びるようなお方ではない!」「総漂頭を侮辱するとは許さん!」「錦衣衛がなんだというのだ!」
この情景を見て銭寧は「ククク」と笑い声を上げ、「そろそろ猿芝居やめたらいかがかね?」
「なんだと!?」「てめぇいいかげんにしやがれ!」漂師達はますます苛立ち始めた。

一方銭寧はこの一発触発の状況を楽しんでいるかのように涼しい顔で続けた。
「先日錦衣衛に今回の護送で楊無塵が失敗を装い、貢物を己の物にしようと企んでいるとの密報が届けられた。」
「そこで我々は真相を確かめるために急ぎ江南に来てみたが、よもや本当に強奪されているとはなんとも偶然なこと」
「ねぇ楊一風殿、そうは思わんか?」
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垢版 |
2007/02/15(木) 22:01:37ID:5M6GCgdD0
「キサマ何が言いたい!?」「デタラメ言うのもいいかげんにしろ!!さもないと容赦しねぇぞ!」
漂師達の怒りは頂点に達し、刀に手を掛ける者まで出た。
「みなの者、静まれ!」まずいと思った楊一風は大声で一喝した。
それを聞いた漂師達はハッと我に返り、瞬く間に静かになっていた。

「銭大人、誤解にございます。そのようなことは一切ありませんぬ。全くの根も葉もないデタラメでございます。」
「あくまで白を切るか。まぁよい、デタラメかどうか調べればわかること。」「楊殿、異存はありませんね。」
「わかりました。ただ、もし何もなかったときは先の暴言を撤回していただきたい。」
銭寧はやや不敵な笑顔を浮かべ「フフ、いいだろう。約束しよう。それでは捜索を始めなさい。」
命令を聞いた外いる錦衣衛達は一斉に漂局内に入り、捜索を始めた。
そのやり方は乱暴極まりなく、あっちこっちで机がひっくり返される音や壷が割れる音が聞こえてきた。

護送の荷物なんて見つかるわけない。襲撃にあってから数日経つが、消えた荷物が漂局内にあるなんて話は一度も出てない。どうみてもデタラメに違いない。
捜索が終わった後必ず謝罪させてやる。漂局一同は沸き立つ怒りを抑え、錦衣衛の捜索を見守った。
漂師達の思った通り、捜索始まってからなんにも発見されずに時間だけドンドン過ぎていく。
「銭大人、何も見つかぬようじゃのう。そろそろ諦めたらどうじゃ、ない物をいくら探したところで出てこぬぞ。」徐漂頭が口を開いた。
銭寧はゆっくりと茶を啜りながら「まぁそう慌てることもない。徐漂頭も一杯いかが?この龍井茶は皇族達も愛用される名品でありますよ。」

「銭大人!銭大人!」1人の錦衣衛早足でこちらに向かってきた。
「おやおや、噂をすれば。」
「報告致します!荷物を発見しました。」
「まさか!?そんなはずは」「一体どうなってんだ?」漂師達は一様に驚きを隠さない様子でざわつき始めた。
もちろん楊一風も例外ではなく、あまりに予想外の事で思わず「どこで見つけたのだ!?」と叫んだ。
「フフフ、随分と慌てているね、証拠隠滅でもする気かね? 彼に付いていけば自ずとわかることよ。」
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垢版 |
2007/02/15(木) 22:26:16ID:5M6GCgdD0
荷物が見つかった場所に着いた楊一風は愕然とした。
その場所は父楊無塵の部屋であったのだ。
まさか本当に父が・・・いやそんなことあってたまるか、百歩譲って本当に父の仕組んだことだとしてもその荷物をここに置くはずがない。
もしや嵌められたのか?一体誰か?なんのために??

「これでもう言い逃れはできませんね。さぁ、全員ひっ捕らえなさい。」待機していた錦衣衛が一斉に剣を抜いた。
それを見て漂師達も反射的に剣を抜く構えを見せる。
「ほう〜錦衣衛に剣を向ける事はどういうことか?お分かりですよね。」「帝に弓引く者として反逆罪で直ちに切り捨てる事になりますよ。」
「一風殿、飛雲殿急ぎ逃げなされ。ここで捕まったらおそらく二度と日を見ることがないぞ!」長年江湖で生きてきた勘が徐漂頭にそう言わせた。
「かたじけない。」楊一風は弟の腕を掴み、裏門へ走り出した。
「唐漂頭おまえも一緒に裏門へ回れ、なんとしても血路を切り開くのだ!」
「あいわかった。俺に任せとけ!久しぶりに大暴れしてやるぜ。」唐大勇はすぐさま背中に背負っていた1対の斧を取り、手下を連れ裏門へ走った。

「皆の衆、総漂頭へのご恩を返すときが来たのじゃ。1人も裏門に行かせるでないぞ!」
「おお!!!」
「フッ、愚かな。かかれ!この際生死は問わん。」
かくして漂局の中は死闘の場へと変わっていた。

「千里腿の力とくと見よう!」徐震が銭寧に向かっていきなり、右足で足、腹、頭への三連撃を繰り出した。
徐家腿の1つ連環三腿である。しかし銭寧はそれらを足、肘、手で軽々と受け止めた。
やはり強い、こりゃ一風殿でも敵わん相手のようなじゃ。
錦衣衛は確かに数は多いが、一風殿の武功であれば逃げ延びる事は十分可能。なんとしてもこやつだけは足止めせねば。
そう考えた徐震はとにかく時間稼ごうと攻めの姿勢を捨て、受けのみに回った。
銭寧とは実力の差は歴然であったが、なんとか30手ほど耐えていた。
それでも徐々に追い詰められ、とうとう37手目を避けきれず、胸に掌での一撃を貰った。

吹き飛ばされる自分にトドメを差すべく、近づいてくる銭寧を見て徐震は両手にすべての力を溜め、地面に落ちる寸前に両手で地面を叩いた。
その反動利用して、左足を突き出し体ごと銭寧に突っ込んで行った。
意表を突かれた銭寧は、右手で受け止めようとしたが間に合わず、徐震の左足は銭寧の右胸に当り、そのままの勢いで押し続け銭寧を後ろの壁まで押し込んだ。
「クッ、やってくれる。だが・・・」口元から血を流しながら、銭寧は右手で徐震の左足を掴み。左の掌に全内功を乗せ、徐震の左足に打ち付けた。
「グシャ」という嫌な音とともに、とても人間の声とは思えぬ徐震の叫び声が響き渡った。

その声はすでに裏門から包囲を突破した、楊一風、楊飛雲、唐漂頭の3人の耳にも届いた。
「こ、これは徐漂頭の声だ!やっぱ俺は戻る。」
「駄目だ!徐漂頭の気持ちを無駄にする気か!」戻ろうとする唐漂頭に楊一風が一喝した。
「もうすぐ追っ手が一気に来るだろう、このまま3人で行動するのは上策ではない。」
「唐漂頭、あんたは雲弟と一緒に東へ向かってくれ。俺は敵を引き付けて西へ向かう。」
「しかし。。。」
「確かに1人の方が追っ手を撒きやすいでしょうし。唐漂頭、ここは兄に任せましょう。」楊飛雲は静かに言った。
「わ、わかりました。」

「よしでは、2ヶ月後杭州の翡翠楼で落ち合おう。」
「兄貴、お気をつけください。」「んん、お前達もな。」
楊一風は弟達が東へ向かったのを見届けてから、わざと追っ手に発見されるようにしながら西へ向かった。
それから何度か追っ手と戦いながら、3日3晩逃げ続けた楊一風は森の中の大木の下に座り込んだ。
ここまで来たらもう大丈夫だろう。そう思うと今まで張り詰めていた緊張感が一気に解け、体中の疲れがどっと押し寄せて来た。
そのまま楊一風は瞬く間に深い眠りに付いた。
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垢版 |
2007/02/15(木) 22:44:44ID:5M6GCgdD0
ひとまず、旅立つとこまで書きました。
その後はあんま考えてないです(汗)
そろそろ女キャラがいるので、まずそれを考えようかな?と模索中
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