1996年 時間は23時30分
被害者の大学生は就職セミナーに参加
19時から21時まで友人2人と居酒屋へ
食事した後カラオケ店で楽しい時間を
過ごした 神奈川方面へ向かう友人と
別れ所沢方面の友人とも池袋駅で別れた
ひとり改札口に入った大学生は
7・8番線ホームに上がる階段で
肩が触れた男性会社員に怒鳴られた
ホームへ向かっていた学生は会社員から
逃れるため逆方向の階段を降りた
けれどしつこく追いかけてきた会社員に
捕まり混雑するホームで口論に発展
会社員は大学生の胸ぐらを掴み
ホーム上を引き回した上顔面を殴打
大学生は弾みで後頭部を強く打ち
全身が痙攣をおこした

この光景をみていた30余名の傍観者達は
電車が到着すると乗り込み消えて行った
殴った会社員もその人混みの中に消えた
救急車が到着するまで大学生を案じて
付き添っていたのは高齢女性一人だけ

痙攣していた大学生はやがて意識を
僅かに取り戻しこの女性と言葉を
交わしたと書かれている記事もある

救急搬送
前頭部骨折 後頭部裂傷

12日4時30分
痙攣再発 緊急手術が施された

16日の朝 治療のかいも及ばず
21歳の生涯を閉じた
死因は外傷性脳内出血

殺害した会社員は倒れて痙攣する
学生を尻目に上野方面行き山手線に
乗って座席に座ったらしい
目撃していた乗客が駅に残ることを
促すとその乗客を立ち上がって恫喝
恐怖を感じた乗客は車両を変えた

加害者の会社員は
そのまま日暮里駅まで乗って行った