(兄)それは知りません。
が、例えばですが、弊社としては、月水金の10~16時まで預るとするじゃないですか?
10時になると誰かが涼子ちゃんを弊社まで届けてくれるのか。それとも弊社が迎えに行くのか。
この迎えの人が来なかったらどうするのか。急用ができたらどうするのか。
こういったボランティアの方が働けるためのルール・プロセスが必要ですよね?
この仕組みを作る事と、それとは別に運営する人が必要じゃないですかね?

(Oさん)言ってくれればそのように全部そのようにするさ!な、Lさん?

(兄)いや、そういう事ではなくて、例えば、町で公式に「M子ちゃんを支援する会」を作って下さい。
会長を始め、運営する人を決めてください。その人を中心にルールとプロセスを決めてください。
その後、初めて、私どもが、大切なM子ちゃんに対して、ボランティアの一人として、尽力させて頂きます。(深々とお辞儀)


ここで、町内会役員Oさんが急に大声で怒鳴り始めた。

(Oさん)あんた、細かい事をガタガタ言っているけど、託児所があんだろ?子供世話する人雇ってんだろ?その上で、たくさんの子供を預かってんだろ?
そこにM子ちゃんを置いておくことぐらい、別になんてことないじゃねえか?
大きい子供もいるようだし、その子たちにM子ちゃんの面倒を見させりゃいいじゃねえか?
そんな簡単な事すらやろうとしないのか?ケツの穴の小せえ野郎だな。
気持ちよく、「任せとけ」と、預かってやりゃあいいじゃねえか。
そんな感じだと、このご近所じゃ会社やってけなくなっちまうぞ?それでもいいのか?

すると、いつの間にか参加されていたOさんの奥様が、いきなりガラスの灰皿を持ってOさんの頬にパンチ。
ガキッっと大きな音がして、うめき声とともにうずくまるOさん。

(O奥様)こちらに失礼な事を言って、ここに住めなくなるのはうちの方じゃ!!!何勘違いしてんだ!!
さっきから聞いてりゃ、てめえは何一つできないくせに言いたい放題いいやがって!!!!てめえの器量でてめえがやりやがれ!

(O奥様)どうもOの無礼の数々申し訳ございませんでした。。。うちはこれで失礼します。また後日、謝罪に参ります。。。。

そして、O奥様はOさんを連れて帰って行きました。


あーこれで一件落着、と思いきや、

(Lさん)あーびっくりした。なんかOさん痛そうでしたね★
じゃあ、来週からお願いしますね★ 朝連れてきますので★

って、天然全開。お前も話ずっと聞いていただろ。。。。なんでそういう結論になるんだ!

が、ここでお局、シレっとした顔で、

(お局)私どもでは預かれません!
が、さきほど、O奥様が言っていた通り、O様が責任を持って預かってくれるようですよ?
だから大丈夫!(しっかりLさんの手を握る)