SOMPOのブルターニュ展について。
基本的にカンペール美術館の作品を中心とした展示。
数年前に、そごう美術館を始め全国に巡回した「ミレーから印象派への流れ」展に出てた作品が
10点ほど出品されており、その中にあったピュイゴドーの作品が今回のカタログの表紙になっている。
(同展はウェールズ国立やトマ・アンリなどから名品がいくつも来日し、カンペールの作品は
ほとんど注目されなかった。)
国内からは、愛媛県美3点、福島県美1点、埼玉近美から2点。
この後1年近くかけて全国巡回するが、愛媛県美は自館の目玉を欠いて大丈夫なのかしら。

もちろん西美とかぶる作家が多いが、先に観た西美でシャルル・コッテに魅了されたので、
こちらの作品も楽しみにしてたが、いまいちな出来。松方は、相当良質なコッテ作品を
収集したと思われる。
バンド・ノワールの作家では、他にシモンやドーシェも両展で観ることができる。

また、西美にゴーガンのスレヴィンスキーの肖像が出ており、この作品と日本人画家との
エピソードに触れるなど重要な位置づけとなっていたが、SOMPOではスレヴィンスキーの
ゴーガン風の作品を観ることができる。

個人的には、西美のブルターニュ展の方がずっと楽しめたが、先に述べたように
両展で同じ作家の作品を観る楽しみもあるし、何よりクールベやボナールなど
愛媛県美の名品が観れたのがよかった。