出産後戻ってきた彰子は帝からの問いかけにもハキハキと答え、一条に本のプレゼントをするまでの心遣いをするほどに成長していた
一条もその様子に (昔はこちらをまともに見ることも返事をすることもできない幼い少女だったのに、大人になったなあ)とハッとしたような、嬉しそうな表情をしていたと思う

彰子も一条の心に沿うため、寵愛されていた定子さまを見習い漢学を勉強したり明るく振る舞うように努力したのだと思う
寵愛された先輩定子に嫉妬するのではなく自分も一条の理想に叶うように一生懸命なところが一条にもいじらしく思えたんじゃないかな