10年前の夏、ろくに水分取らず2日間寝込んでいて脱水症状になっていた
意識朦朧でふらふらになりながらパジャマ姿でコンビニへいき
そこに売っていた冷えた桃を思わず買った
家に着くまでに我慢できずに路上でその桃にかぶりついた
瑞々しい果汁たっぷり滴る冷え冷えの桃にかぶりつく
口いっぱいに薄甘い果汁がほとばしり、とろける果肉は上品な香りで
乾ききった身体を一気に潤した
それは天国の味だった

後にも先にもあの時以上に美味しい桃に出会った事がない