1976年2月、ニュージャージー州フォート・ディクスで、豚インフルエンザ患者が出現した。
19歳のDavid Lewis二等兵が、訓練教官に対して疲労と体調不良を訴えたときのことだ。
訓練を休むほど重症ではなかったが、Lewis二等兵はそれから24時間以内に死亡した。

1976年10月、集団予防接種が開始された。ところが数週間もたたないうちに、注射の直後に
ギラン・バレー症候群を発症した人の報告が入り始めた。ギラン・バレー症候群とは、
麻痺を伴う神経疾患だ。2カ月足らずで500人が発症し、30人以上が死亡した。

ギラン・バレー症候群は一般に、カンピロバクター、マイコプラズマなどのウイルスや細菌の先行感染に引き続いて発症する。
感染源に対する抗体が、誤って自己の末梢神経も攻撃してしまうという自己免疫応答によって発症すると考えられている。
主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなるが、重症の場合、中枢神経障害性の呼吸不全が生じる
                           WIRED VISIONより一部抜粋

ワクチンが、連続性変異を繰り返すウィルスへの効果そのものを疑問視される中で、このような過去の問題も
しっかりと認識した上で、接種を受けるべきか否かを考える必要があるかも知れない。

http://wiredvision.jp/news/200904/2009043022.html
1976年の豚インフル:集団予防接種で副作用による死者多発の記事全文