大学時代はバンドに興味があり、不慣れながらもギターの練習に励みました。ギターと
言ってもフォークギターやクラシックギターですのであまり華はありません。
そして練習と言えば左手でDコードを押さえて右手でポロロォ〜ンと爪弾き、その響きを
目を閉じてたしなみ、一口ビールを飲む、という様な暗い音楽家志望者気取りな事を
していました。それでも一日に13時間練習した事があると自慢します。
バンドですが3つほどギターで参加しました。うち一つはギターボーカルでしたので結構
忙しいパートでもある事から、かなり充実した気持ちになりました。
この時私にギターを教えてくれた同級生にはとても影響を受けまして、ハードロックや
メタルなどを聴くきっかけをもらいました。影響を受けたどころか感化されやすい私は
鬼の首でも取ったかのごとく勢い付いており、赤いバンダナ、ピチピチのブラックジーンズ
白のGジャン、鎖ジャラジャラ、母親譲りのネックレス、厚底のパンクシューズ、たまに黒
ローファー、茶色縁のアラレちゃん眼鏡、ブラウンに染まった(地毛色です!)6:4分けの
髪型(たまにペットショップボーイズ愛用の『BOY』と書かれたキャップ)…と
一貫性の無い青春パンクと言うかソフトグラムロック的な形相をしていました。
これでアドレスチューンと言う原付に乗るかなりなDQNです。
服装で今だに着ておかしくないという服は米軍ジャケットのN3Bくらいでしょうか。40歳。
とはいえギターでのコピー曲で弾けた試しが無く、コードをかき鳴らしつつ歌っているだけの
そこら辺によくいる大学生でした。持っている楽器類はてんとう虫のシールが張ってある
フォークギターとフェルナンデスの黒いストラトと友人からほぼパクッた様な黒のレスポール
と自分で買ったTAKAMINEのダークグリーンのアコギとこれまた友人からほぼパクッた
様なフェンダーJapanプレベでした。
ミーハーでDQNで一貫性が無い引きこもりニートヲタクバカな私はブルースハープも全
キー買ったりドラムのスティックやチューニングキーやカウベル(と取付金具)や爪にはめる
ピックやボトルネックの金属とビンだとか音叉や譜面バサミやニッパーカッターモンキー
ペンチに六角レンチのミリ&インチ、+−ドライバーとピン端子、ジャック端子、ケバケバ
した毛つきピック、柔らかいピック、小さい大きい薄い、厚い、細い、広いすべてのピック
他にも小物などは全種類買い、それらを一つに入れるケースも買いました。
そしてそれを持ち歩き、駅付近でばったり会った友人などには自慢げに見せびらかすの
ですが、その時に中身を道にばら撒いてしまったりして、それを追いかけて拾うも、一部は
坂道の道下に転がって行き踏切内のレールとコンクリートの間の溝とかに入り込んで
しまったりします。
で、それを目撃した私は言い訳と言うか『あ〜、取れなくなっちゃった〜。まぁでもいいや』
って寛大な人を演じるのですが、だいたいその友人は『何でこんな所でこんな人とばったり
出会ってしまったのだろう』と言った様な後悔の顔つきをします。
私もやるせない気持ちで黙ったままその方の顔を少し覗き見ます。とても気まづくなります。
仕方が無いので、気を取り直してパチンコに行きますが1万円ほどスってから一人でまた
無くした小物を拾いに行ったりします。しかし取れないものはやはり取れない訳ですし、
時にはなぜか電車に踏まれたのか破損したりして散らかったりしています。
もうこうなると同じ物を買い求めに楽器屋さんに行くしか無いですね。
でも実際買いに行く時は結構ルンルンで買いに出かけたりします。バカなので。
こんな時はさっきばら撒いた事などすっかり忘れています。本当にごめんなさい。