女児は山には登らないだろう。

だからこそ、捜索にあまり重点を置かれそうに思えない登山道が、
滑落偽装の場所に相応しかった。

でも女児は登山道に1人では登らないから、
どうしても単独滑落遭難説を推進するのは無理が生じてくる。

そのひしめき合い。


見つかりにくい所にあった遺留品が、
最後には枯れ沢から下流に流されて、偶然に遺留品を見つけた形にしないと、
滑落偽装は成立しない。

滑落偽装は、
どこに滑落した事にさせて、偽装を成立させるか?
だから。