ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150509/k10010074141000.html

国内のおよそ150の動物園や水族館で作る団体が加盟する国際組織から、
一部の水族館が「追い込み漁」で捕獲されたイルカを入手していることが
倫理規定に違反するとして会員資格を停止され、改善されなければ、
除名にすると通告を受けたことが分かりました。

団体はすべての施設に意向を確認したうえで、対応を判断することにしています。

「日本動物園水族館協会」によりますと、加盟しているおよそ30の水族館の
一部では和歌山県太地町で行われている「追い込み漁」で捕獲されたイルカを
入手して飼育しています。

この入手方法について、団体が加盟する国際組織の
「世界動物園水族館協会」から団体に対し、先月21日付けで倫理規定に
違反するとして会員資格を停止され、1か月以内に改善されなければ
除名にすると通告を受けたということです。

国内の水族館ではイルカの人気が高く、繁殖する設備を持つ水族館が少ないことから、
通告に従い太地町で捕獲されたイルカが入手できなくなると、運営にも影響が出る
懸念があるということです。

一方で、国際組織から除名されると海外から希少動物などを繁殖する協力を得られなく
なる可能性があるということで、団体は加盟しているすべての施設に意向を確認したうえで、
対応を判断することにしています。

「日本動物園水族館協会」は「これまでも『追い込み漁』がイルカに負担を
かけないように改善することや、繁殖に力を入れることなどを説明してきたが、
認めてもらえなかったのは残念だ」としています。


続く