>>19
兵頭八十六の『武器が語る日本史』って本では、
「盾を軽視した特殊事情」って章まで作って解説されてた

平野が少なく山ばかりの日本では馬車・荷車を使われることは少なく、
同時に車両が使えるようには街道の広さも拡大されなかったぐらい
(>徳川時代の後半になっても、江戸、京都、駿府の外では、
>「大八車」「大七車」の通行は原則としてご法度であった
 →往来の邪魔になるため)なので、
運搬が困難なために盾が使われなかったという説だね
中東・西洋で多用されたロバ・ラバなどの駄獣が日本に導入されなかったのも大きいとのこと
(牛は馬より扱いが難しく、近代のインパール作戦で牛での運搬を作戦して失敗したとも書かれてる)

『太平記』には「持楯」(一人用の小型の物)と「搔楯」(簡易バリケード的な物)という描写もあるから、
用意可能な戦場でなら使われた例もあるとのこと