あと、>>1の内容と矛盾するかもだけど、もう一つ宿儺に関して、「宿儺と天使は外来の術師で、異形の存在を受肉しているという説」っていうのを考えたことがある。


今の所、術師(人間)で異形なのって天使(頭上の輪、背中の羽)と堕天(四つ目、四つ腕、腹の口)だけなんだよね。

この特異性と名前の類似性から、天使と堕天は同じルーツを持つんじゃないか、という説。
それで、天使は外来の術師だと思うから宿儺も外来の術師だ!と考えてみた。

天使が外来である根拠は、初登場時と術式の発動の際にラッパを手に持ってること。流石に、平安期の日本にラッパはないと思うんだよね。
あとは、よく言われてるけど平安期の日本にキリスト教ないだろうし。
ネストリウス派のキリスト教が奈良時代に伝来した説もあるけれど、それでもやっぱり術式が血筋で相伝される故に保守的にならざるを得ない呪術師が自ら「天使」を名乗るか?という疑問が残る。


それで、次に異形の理由を考えてみたんだけど、
「受肉した存在が、受肉先の身体を作り変える」という設定が明示されてること。(現に来栖と虎杖はそれぞれ異形になってる)
宿儺は人間だったとも明示されてること。

この2つから、天使も堕天も元人間で、異形の存在(それこそ天使とか?)を受肉したんだと思う。


さらに、妄想を重ねていくと
天使は、天元の紹介でも言われてたけど、自分のことを「天使」だと"名乗ってる"んだよね。
ここから、「天使」ってのは西洋における術師の一般名詞なんじゃないかと思う。
天使は自分の肩書を名乗っただけ。
つまり、西洋では呪霊に対抗できる者を「天使」と一般的に呼んでいて、宿儺も元「天使」だったけど、裏切って「堕天」になったと考えられる。

それに、宿儺は「両面宿儺」に似てるから宿儺と"呼ばれていた"んだから、宿儺のルーツが日本にある必要はないんだよね。
"宿儺"という名前自体が、宿儺が日本で生まれた術師だと思わせるミスリードで、実は西洋からきた術師でした、ってのは意外と面白そうなんだけど、どうだろう。