人間の45歳前後に相当するマウスに毎日1回タウリンを含む溶液を餌に補給し、血中濃度を若いマウスと同レベルにした。
すると、タウリンを補給したオス、メスのマウスの寿命は補給しなかったマウスよりオスは10%、メスは12%延びた。
この延びは人間では7~8年分に相当するという。

また、人間の60歳前後に相当するマウスに1年間タウリンを補給し、補給しなかったマウスとさまざまな健康指標を比較した。
その結果、補給したメスのマウスは加齢による体重増加が抑えられたほか、補給マウスはオス、メスともエネルギー消費量が増し、骨量や筋力も増え、人間の場合うつ症状と言える不安を示す行動も減るなど、補給しないマウスより健康度が高かった。

さらに、細胞レベルでの研究では、細胞内でさまざまな大切な役目をするミトコンドリアの働きを改善し、有害物質を出す「ゾンビ細胞」と呼ばれる細胞を減らし、DNA損傷も抑えたことも確認したという。

さらには…
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20230620_n01/