https://www.football-zone.net/archives/563302
 試合終了後のピッチ、膝をついて勝利を噛みしめる京都の選手と対照的に、涙なく手を腰に当てて前を見つめる鳥栖の選手たち。その時点ではまだ降格は決まっていない状況だったが、湧き出る感情を表現する選手はほとんどいなかった。

 朴は「確かに何か淡々としているような感じは俺もしましたね。そこはもしかしたら今自分たちが置かれている状況でも、今の練習の雰囲気とか、普段の生活の温度感とか1つ1つに本当にこのクラブのために捧げるというのがもしかしたら、足りないと感じる方が多いのかもしれない」と、“熱”の面での問題点を指摘した。

 これはクラブ愛にもつながる話。朴は「ここで活躍してほかのチームにステップアップする感覚でサガン鳥栖にいるような気がする。僕がここに来てから一番思ったのは貪欲さがすごくない。クラブで上に上がっていくという気持ちがどこか見えない」。一丸になり切れなかった体制にも問題があったとした。

 2012年から13年間守って来たJ1の舞台から去り、来季は選手の大量流出の懸念もある。サガン鳥栖は再びここから這い上がっていかなければいけない。