>>732
740 警備員[Lv.18] (ワッチョイW ef30-zr/T [119.175.235.88]) sage 2024/08/14(水) 10:47:11.30 ID:qdPc/OdC0
>>634
田邊 ここ数年はイングランドでの労働ビザのハードルが下がり、A代表のレギュラー以外でも取得できるようになっています。それは事前にわかっていたので、弊社もチャンピオンシップのクラブにアプローチしていました。ただ、去年や一昨年はあまりオファーに発展せず、三好康児や中山雄太のように欧州クラブ間で移籍するケースに限って、チャンピオンシップへ行くのが最初の流れでした。

バーミンガム・シティは3部に降格したけど、三好は頑張っていたし、ベルギーやスコットランドで活躍している日本人選手は目に止まっていました。ただ、欧州内の移籍だけでなく、Jリーグからも最初のステップとして、直接チャンピオンシップがあってもいいと弊社でも思っていたし、イングランドでの日本人の実績が増えて、ユーティリティ性が評価される中で、今年は平河や大橋らのケースも見られるようになりました。

――A代表歴が無いか、浅くても、海外からJクラブに直接声がかかるのは結構変わってきたな、という印象があります。

田邊 何よりも、安いんですよ。日本人選手の移籍金は。これは為替の関係も大きいけど、根本的に日本人は安い。安いから取ろうよ、となります。あとはやはりブンデスリーガの2部よりも、チャンピオンシップのクラブはお金があります。3部リーグでも観客は満員ですし、その熱量もやはりサッカーの本場ですね。角田涼太朗は今年1月にチャンピオンシップのカーディフ・シティへ移籍しましたが、1年目はローンでベルギーへ行った後、今季初めてクラブに戻ります。もちろん、選手は熱量のためにプレーするわけではありませんが、やはり熱量があるところは気持ちが上がるのも確かです。

ただし、そういう選手が増えているとはいえ、全体的にはまだ慎重ですね。チャンピオンシップからオファーは来ていますが、半分くらいは断っています。ベルギーと両方のオファーが来たら、ベルギーを選ぶ選手が多いですね。それは何かと言うと、まずイギリスのサッカーの難しさがあって、フィジカル面が大きいサッカーをしている。そうではないチームもありますが、今の2部や3部には少し前まで我々がプレミアリーグで見ていた名の知れたチームがごろごろいて、試合がすごく激しい。そこは難しさとしてありますね。

まとめると、日本人選手がターゲットになっているのは、選手のユーティリティ性が評価されていることが一つ。それからビザの問題がクリアされて、移籍金が安い。そして、そもそもチャンピオンシップのクラブはお金がある。この3つですね。マーケティングの意味合いは全く感じないし、匂わないので、純粋に選手として声がかかっています。

もう一つ要因を挙げるなら、色々なデータ分析やマッチングのプラットフォームができたこと。昔はWyscoutしかなかったけど、今はComparisonatorやTransferRoomなど有象無象にあるわけです。そこで何が起きているかというと、みんながまず、データを見ることにスカウティングが傾倒している。いぶし銀のおじさんが「…こいつだ」と発見するのではなく、たとえば前田大然や横山歩夢が試合に出て、時速35kmのスピードを出すと、すぐに問い合わせが来たりします。そういうデータニュースが広まる時代で、その選手の細かいことはともかく、問い合わせが来たりします。それくらいデータに傾倒していますね。データを使うのはお金がかかるから、それもクラブにお金がある故だと思います。この辺りはチャンピオンシップのみならず世界的な傾向ですね。まだ登録ウィンドウは開いているし、今後もチャンピオンシップからのオファーはあると思いますよ。
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