嫁さん家系のDNAはまったく受け継いでない、そもそも顔が違う、もしかして誰かに卵子提供してもらって俺の種と体外受精して生まれた子供?など言ってたらしい。

100%本気で言ってたわけではないと思うがその話を聞いたうちの親が 
「このままだと卵子提供の子供だと勘違いされる。ここは田舎だからそんな噂話が広がればうちの商売にも影響するかも。」と悩みだした。 
そのこともあって再度嫁に、
「綺麗になりたくない?整形して綺麗になれば 友達といっしょに歩いても引け目感じることもないし、子供にだって堂々と自分が親だと胸貼って宣言できるよ。」と提案してみた。 
最初の頃は嫁は「興味ない」とか「そんなお金あるなら子供のために使いたい」と 聞く耳持たなかった。 
でも俺は少しでも嫁に綺麗になって欲しくて、何度も「お金は俺が出す。子供のためのお金ももちろん出す。だから綺麗になって欲しい。」と頼み込んだ。 
そのうちにこの話題をすると嫁が無言になっていった。 

先週末、親戚が来て息子を見ると「本当に嫁さんには似てなくてよかったね」と 
言うので嫁がかわいそうになって
その日の夜、「整形すれば今日みたいに親戚から笑われることもなくなるよ。
問題解決の手段としてお金がかかることだってある。 
お金出して綺麗になれるなら俺は惜しいと思わないから整形しようよ」と慰めた。 
嫁は「見た目が綺麗でなければ嫁として母としてダメってこと?」と聞いてきたので 
「世の中には心が美しいことのほうが大事という人もいるけど、それは偽善。 
本当は心の美しさよりも見た目の美しさですべてが判断されるのが現実。 
今お前が悩んでいるすべてのことは整形して美しくなれば解決するよ。 
心がどんなに綺麗でもそれでは解決しないんだから。」
と責める口調ではなく優しい口調で話してみた。

嫁は何も言わず泣いていたけど、厳しい現実を思い知らせることも必要だと思ったし 何よりも嫁に綺麗になって欲しいその一心で説得してみた。 
そして昨日、嫁が子供を連れて出て行った。