映画「ジャニス」の中で、なにがせつなく、悲しいかと言えば、スーパースターに
なって、故郷ポートアーサーに帰り、母校の同窓会に出席したジャニスに、
マスコミの記者が、「学生の時は、異端児だったそうですね。どうしてですか?」
などと、心無い質問をぶつけて、ジャニスが言葉を無くし、呆然とするところです。
ジャニスはただ、ただ、「どうして私をそんな風に言うの?」と答えるだけ。
ジャニスは故郷で少女時代に異端児として色目で見られ、つらい日を送ったそうです。
それだけに、ラストでジャニスが観客の手を取り、次々と舞台に招き上げる
シーンには、目頭が熱くなってしまうのです。