「“使い勝手のいい”脚本家」とはどんな脚本家なのか。  それはズバリ、局やプロデューサーの都合を聞いてくれる脚本家のことだ。(略)

しかし、原作者に関しては少し事情が違う。プロデューサーが企画の際、原作を選ぶのは「その作品がおもしろいか」や「売れているか」「人気があるものなのか」など“作品本位の”理由である。脚本家の場合とは違って、扱いやすさや言うことを聞いてくれるといった“人物本位の”基準ではない。  

だから、今回の芦原氏の「ドラマ化するなら『必ずマンガに忠実に』」や「マンガに忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく」という要望や、「原作者が用意したあらすじやセリフは原則変更しないでいただきたい」という主張は、最初の段階で現場の制作者たちに「厄介だなぁ」という印象を与えてしまった可能性があると推察する。

 私自身もそういった体験をしたときに、「脚本家やわれわれプロデューサーに任せてくれたらいいのになぁ」と感じたことがあるからだ。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f5ba9dcd773c32cbf3488f08b30d38d4f7c36dd0?page=1
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