女性の味方面してる男なんて実態はこんなものなのかもなあ・・・
https://web.archive.org/web/20220328213314/https://bunshun.jp/articles/-/7540

――園監督はこれまで数々の作品において、観客の度肝を抜くような新鮮なヒロイン像を打ち出してこられました。女性の人物造形の豊かさ・奥深さは、
園子温映画における重要な要素ですが、今回なぜ女性をテーマに本を書いたのでしょうか。

園 これまでは自分の来歴や映画について書いたエッセイが多かったんだけど、今回は女性たち、女優たちについて正面きって取り組んでみたかったんです。
なぜなら、自分の人生の大半は女性によって支えられていたし、女性が主人公の映画を撮ることで面白いものが生まれ、そこから大きなパワーをもらってきたから。

 しばらく前に『アンチポルノ』(2017年1月公開)という映画を撮りましたが、最初「ポルノ映画をとれ」という指示がきて、でも僕は絶対ポルノ映画は作りたくなかった。
だから“アンチ”ポルノ映画にしようと、女性をセックスの商品として扱うことが、ある種の市民権を得ている日本の状況に対して、僕なりの異議申し立てをしたいと
準備を進めていた時にちょうどこの本の話がきました。女性たちについて深く考えるのは面白そうだったから引き受けたんだけど、あとから考えたら大変なテーマでしたね(笑)。