>>409
「嘘は通用しないわよ。あなたとはかなり多くの学校生活を過ごしたのだから。そのくらい見抜けるのよ」
「なら、どうすればいい」
堀北は少し考える素振りを見せる。そして口を開いた。
「どうにもできないわ。何故なら兄さんはもうこの世にいないのよ。旧統一教会に殺されたのよ。だから私がここに来たのはその復讐を果たすため。本来貴方は無関係なのだけど、もう私にはそれを考える余裕はないわ。ごめんなさい」そうやってあらゆるところに隠していた爆弾のようなものを大量に見せつける。
「なるほどな……」
つまり堀北はこの場にいるすべての人間を巻き込み自爆するようだ。
「ここの入り口もすべて壊したからもう出られないわ。唯一の希望があるとすれば坂柳理事長が最初から私の存在を認識していたことだけど、途中から私に意識を向ける余裕がなくなったから助かったわ」「少し長くなったわね。そして最後に兄さんになりすましていた教祖もここにいるなんて私は本当にラッキーだったわ。文鮮明さん、最後に言い残すことはある?」