>>408
そう言うと堀北はオレの足に数度突き刺した。
「うっ……」
「次は腕よ」
このままでは殺されかねないと思い、どうにかして逃げる方法を探そうとしたが身体が思うように動いてくれない。
「残念ね。私は言葉遊びであなたに時間を与えるような真似はしないの。あなたに残された選択肢は二つ。大人しく殺されるか、それとも今すぐ死ぬか」
冷たい瞳がオレを見つめる。その視線には一切の迷いがなかった。
「……わかった。お前の兄さんの居場所を教える。だから助けて欲しい」
オレは嘘を言ってみる。