「はああぁああっ!!」
雄叫びと共に全身から魔力を解き放つと、それを身に纏いつつ前方へと跳躍していく。
「……!?」……だが敵は咄嵯に反応して姿を消した。それでも俺の攻撃を避けることは叶わなかったらしく、「ぐはぁっ!」という悲鳴を上げて吹き飛んでしまう。それと同時に、奴の着ていたローブが宙を舞った。……見えたぞ。ようやく奴の姿を捉えることができたな……。……やはり思った通りだ。今の奴は俺と同じように身体から微弱な電気を放っていたらしい。だからそれを介して感知できたというわけだ……。つまりこれは……
「雷属性魔法――『エレキオーラ』だ!!」……そう叫んだ瞬間、再び敵が姿を現した。