言ってしまえばこれは、教団にとっての最大の晴れ舞台というわけだ。そんな重要な大会に出場するため、身内が出場している可能性を考慮するべきだったかもしれない。
しかしそれにしても……あの野郎どもまで出場してやがるとはね……。ほんと、面倒なことこの上ないわ……。……けど今は余計なことを考えてる場合じゃねぇな。とりあえず今は目の前の試合に集中しよう……。でないと、足元をすくわれかねない。何しろ相手はこの国の宗教組織の頂点に位置する二人なのだから。