>>67
土日に毎回糸魚川市に向かい、1個もヒスイは拾えず2月23日になった。今日拾えなければ翡翠は諦める、そう思ってその日もラベンダービーチに向かった。
この日は爆弾低気圧が北海道の西沖に来ていて波は3m以上あったと思う。波に攫われたらアウトだ。海岸を歩くが翡翠は見つからず吹雪である。
午前中に私以外に1人しか翡翠採取をしておらずお互いに顔を見合わせたら言葉を交わさずともボウズなことが分かった。
私が海岸を2往復していたらその1人も帰った。正午近くなり昼食を摂ろうと思い、海岸の端まで歩いて引き返そうと振り向いたら10秒前には何もなかった砂地に青白く光る石が打ち上っていた。完璧に翡翠だと分かった。
翡翠も石に近いものと、光を当てると透き通る宝石質の翡翠がある。当然宝石質の方が価格は高く貴重である。自然に「ありがとうございます!」と誰もいない海岸で大声で叫んだ。
昼食を摂って再びラベンダービーチに戻ったら午前中より波が高くなり海に近寄ると危険なのでそのまま帰宅した。
翡翠採取すると分かるが、ラベンダービーチで宝石質の翡翠で100g超えの翡翠が見つかるのは奇跡だと思う。奴奈川姫が私に翡翠をプレゼントしてくれたとしか思えなかった。後日奴奈川神社にお礼に行った・
それから3ヶ月経った。翡翠採取に慣れた私はラベンダービーチ以外にも採取が得意で気に入る海岸が増えていた。この日も別の海岸に