話を戻します。
スサノオノミコトが依代にした大木の先を進むと、
すぐに正宮に着き、そこでまた足を止めました。
なぜならあまりにもそこは神聖な場所すぎて、人間が参拝するなんてとんでもない場所だったから。
正宮を前に圧倒的な神気にたじろいでいると、
「どうぞ先にお進みください」
と神の声が聞こえ、畏れ多くも階段を登り、
拝殿の前に着きました。
そこで天照大御神に、我が家に孫が産まれたこと、
氷川神社で無事お宮参りをすませたことなどの報告とお礼を述べると
「あなたの言葉であなたの思いを伝えてください」
と声がきこえ、素直に私がずっと天照大御神に伝えたかったことを伝え決意表明していると、
「姉上に誓え」
という男神の声が聞こえました。
その神がスサノオノミコトだということは
すぐにわかりました。
そして光栄にも天照大御神とスサノオノミコトの神前でとある誓いをしました。
畏れ多くて戦々恐々でしたが、
無事参拝を終え、
拝殿の横から奥の宮をみていると、
中から神様が出てきて、手を振ってくれました。
すぐにその神がどなただかわかり、
泣きそうになりながら、深く礼をし、
正宮を後にしました。