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2.コモディティ化と弱体化

参政党事件が発生する1か月前の2023年10月に、突如として登場したのが百田日本保守党です。

百田保守党を保守政党として扱うのが妥当かどうかは別にして、
一般的には、
”日本の国体を守り、LGBTのような急激な左傾化に異を唱える保守政党”
という、従来の右左軸では参政党と重なる信条を持った政党であると言えるでしょう。

私自身の目から見ると、参政党と百田日本保守党は、
例えば自民党と日本共産党、アメリカ共和党と民主党のように、目指す方向が全く異なる政治団体だと思うのですが、
グローバリズムによる主権国家への侵略という事実が一般市民からは覆い隠されている現代社会においては、
この二つの政党は同じカテゴリーに属する政治団体として語られるのだと思います。

そして百田保守党は、空中分解した後の参政党と比較すると、
党幹部個人の知名度や人気が圧倒的に高いという特徴があります。

これにより百田保守党は、LGBTや移民の増加など、急激に壊されつつある日本社会に危機感を抱く国民の第一受け皿として台頭し、逆に参政党は第二候補として、百田新党の知名度の前に埋没することになります。

更に百田保守党登場直後に始まったお家騒動により、
党員や支持者の多くが参政党を離れ、百田保守党に流れたものと考えられます。
百田日本保守党の登場により、参政党の保守政党としての存在感と役割が、一般有権者から遠ざかり剥奪されることにより、弱体化されることになったのです。